ぷらこ(愛車) と九州旅行3日目。志摩の先っちょ、前島半島のさらに先っちょにあるキャンプ場、Azuri Camp Space での目覚めです。
僕のキャンプといったら朝も時間いっぱいまで焚き火を楽しむのがいつものスタイルですけど、今回は観光旅行も兼ねてるので朝食はガスコンロで手早く済ませて出発します。
あまり早朝からガチャガチャ片付けると迷惑なので 6時に起きて静かに朝食、7時過ぎから片付け初めて8時前には出発 を目指します。焚き火台は前夜のうちに片付けてるし、テントや道具も最低限にしたので余裕で片付きますね。
今日はここから紀伊半島の山中のダムを巡りつつ、紀伊半島南端、潮岬を目指します。ちなみに 潮岬には前に一度行ってるんですけどね。なぜまた目指したのかは後ほど詳しく。
てことで志摩の先っちょから尾鷲までは高速も使って一気に移動、そこから山中へ入ればすぐに最初のダムに遭遇。
なんでカタカナ?。クチスボってなんですかよ?と調べてみたものの「クチスボ谷に作ったから」という事しか分かりませんでしたが、こじんまりとかわいいダムです。普通の重力式かと思ったら右手の緑の部分はアースダムの複合ダムだそうな。桜の名所としても紹介されてましたよ。
このクチスボダムも含めて、この先しばらくは国道425沿いにダムを巡っていくんですけど、この道路、日本三大酷道の1つ、その名も酷道シニゴー(死にGO!) として有名なんですよ。
この1枚目の写真のような離合困難なぐねぐね道が延々と続く訳ですけど、こちとら軽なのでまだ道幅にも余裕があるし、今まで通った林道とかに比べればそこまで酷い道ではありません。ただその区間がとにかく長い!。途中たまに道が立派になったりする事もほぼなく、こんな道が数10km、数10分も続くのがキツイのです。今回走った区間は対向車がほとんど来ないのはまだ救いですけどね。
なお2枚目の写真は酷道425ではなくて、クチスボダムへの道のりでナビに連れていかれた県道760号ですけど、こっちの方が軽ですら腰が引ける狭さで怖かった。素直に尾鷲から425号に入ればよかろうに、なんでさらに狭い道に連れてくのか?。対向車が来なくてよかったよ。
かくしてクチスボダムからひたすら酷道を走ること20km、やっと次のダムに辿りつきます。これはでかい!そして美しい!
薄くてスマートな形なので比較的新しいダムかと思ったらけっこう古いですね。これだけ大きなダムなら大抵だれか他にも見に来てるもんですが、人の気配とか皆無でシンと静まり返ってるしドコモの電波も入らないし、すごい所まで来たもんだと。
今日はここまでもこの先も問題なく通れましたけど、このルートはあちこち崩れてはちょくちょく通行止めになるらしいですよ。まあ クチスボダムからこのダム、そして次の池原ダムまでも民家とか一切なかったですからね。復旧工事の優先度も低そう。
この坂本ダム、こんな大きいものの用途としては発電専用のダムで、なんと発電した水はこの川ではなく分水嶺を越えて全く別の川に放流されます。クチスボダムのすぐ近くでその発電所を見かけましたけど、なんかとんでもない落差の崖にパイプが張り付いてるんで怖っわ! と思ってたら坂本ダムからここまで水を引っ張って来てたんですね。
そしてその水はさらにクチスボダムでも発電に使われてまた別の川に放流されるそうで、発電のために二度も流域が変わるのは日本で唯一らしいです。
この日はダム湖の水がかなり少なくて、下流側もこんなカラカラに干上がってるダムなんて初めて見ましたけど、すぐ下流(※15km先)の池原ダムのダム湖が満水になるとここまで水が来るらしく、川というよりは干上がった湖の底なんですね。
坂本ダムは前述のとおり発電用のダムで別の川に向けて放水するので、普段はこちら側には放水しないらしいのですが、増水時や点検などで一番上の洪水吐から盛大に自然越流させる事もあるらしいので見てみたいもんですね。増水するような荒天時にここまで来れるかというとたぶん無理とは思いますけど。
ダム湖側もこんな。段々になってる水位の目盛は1段 2m なので、てっぺんから水面まで 30m 以上ありますよ。奥の湖岸でも満水時との水位差が分かりますね。ここまで来るまで何度か橋でダム湖を渡りましたけど、ちょっと頼りない橋でかなりの高さを渡るので怖かったです。
坂本ダムを後にしたらまた酷道を延々15km、やっと次のダムに辿り着きます。狭い道があまりに続くとだんだん脳が疲れて注意力が散漫になってきますね。気を付けましょう。
さてなんで堤体を一望ではなくこんな水門の写真から載せたかというと、ダムに着いて最初に迎えてくれるのがこの水門と洪水吐なものの、堤体が全然違う場所にありましてね、
なんかすごい造りのダムなんですよ。堤体と洪水吐が分かれてるダムはたまにありますけど、ここまで離れてるうえに反対向きに付いてるダムなんて初めて見ました。
曲がりくねった川によって削り出された急峻な谷を巧みに活用した結果このようなダムになったのですけど、ダム便覧の写真 や下記サイトのような空撮写真を見るとこのダムとダム湖の異様さがよく分かりますね。バスタブかと。正直ちょっと危うさすら感じます。
そして堤体側までやってきてみれば、放水路などが全くない本当にただの壁!。どんな大雨が降ろうがこちら側へは一切水が流れないので直下まで公園やキャンプ場になってますよ。本当こんなダム見たことない!
ダムの下からの眺めも当然見に行きますよ!。やっぱすげえななんだこの威圧感!。だいぶ昔に進撃の巨人ぽいとか話題になってたような。
有料のキャンプ場の敷地なので、中まで見に行ってもいいものか管理棟で聞いてみたらOKでした。ここでキャンプというのも前から憧れてはいたんですが、まあ最初は大興奮でしょうけど丸1日も眺めなくてもいいかなと。あとダム直下のフリーサイトは車で乗り入れできないのも僕にとっては難点。リーズナブルだし温泉も併設されてて最高のキャンプ場と思いますけどね。
てことで巨大アーチダムを立て続けに2つも見られて大満足でしたが、この時点ですでに13時過ぎ、今日はこのあと17時までに100km以上先の潮岬のキャンプ場にチェックイン しないといけないので、もうあまり時間の余裕がありません。
当初の目論見ではさらに山の中にある 熊野本宮大社 やその道すがらのダムも巡るつもりでしたけどどう考えても無謀なので、あとは海側に戻りつつ、無理なく寄れるダムだけ見に行くことにしました。それがこのダム、七色ダムです!
またアーチダム!。タギりますね!。紀伊の山中ってなんでかアーチダムが多いんですよね。どれも同時期のダムだし当時流行ってたのかな?。他のダムも見たかった。またいつか山の中を中心にリベンジしましょうかね。
今日の坂本ダムと池原ダムはかなり水量が少なかったですけど、七色ダムはゲートの高さまでミチミチでしたよ。
この七色ダム、池原ダムと組んで揚水発電(2つのダム間で水を汲み上げては電力需要の多い時間帯に落とす発電)を行ってるので、今は下流側の七色ダムの水量が多い時間帯なんでしょうね。限界まで働いてるダムはカッコいい!
かくして行きたいリストの半分もこなせずに酷道425ダム巡りチャレンジは惨敗に終わり、またナビに任せてたらわざわざ狭い道を通らされたりもしながらやっと海沿いまで戻ってきました。細道ばかりでさすがに疲れたしお昼も食べそびれたので休憩したいなと思ったところ、ちょうど 道の駅 熊野・花の窟 に遭遇。
まずは食事をしつつも 花の窟ってなんね? と気になってましたけど、すぐ隣に有名な神社があるようです。せっかくなのでお詣りに行ったら巨岩をご神体とする大迫力の神社でしたよ。周囲は海沿いで一見平坦なので、唐突に45mもの巨岩があってちょっと驚きました。日本最古の神社とも言われてるそうで、たまたま昼食を食べにきただけなのにそんな由緒ある神社を見られるとは思ってもいなかった。
あとは紀伊半島の南端、潮岬までキャンプ食材の買い出しもしつつ海沿いを走るだけ。17時のチェックインには余裕で間に合うペースだったものの急ぎ気味で移動してたのですが、それは潮岬灯台を見に行くためだったのです!
知ってのとおりの端っこマニアですので、本州最南端でもある潮岬には 前回紀伊半島を巡った際にも 当然立ち寄りましたけど 早朝すぎて潮岬灯台には近づけもしなかったんですよね。これがあるから観光地すぎる灯台はイヤなんですよ。
あれから8年の月日を経てようやく灯台の全体像や銘板を撮る事もできました。毎度の事ながら、明治期の灯台の銘板はすごいカッコいいんですけど灯台名を書いてほしかったですね。
当初のプランでは紀伊の山中に可能な限り時間を割くつもりで灯台は最初からあきらめてたんですけど、いろいろ省いた結果余裕をもって着けそうなので行くしかないなと。この手の灯台にしては珍しく 16:30 までと少し遅くまで開いててくれるのもありがたい。
そして当然、登れる灯台なんだから登りますよ。再訪ですけど前回登りそびれてたのでこれで 全国に16台の登れる灯台のうち13灯台を訪問、うち11灯台に登頂!
ちなみに登りそびれた他の2つは 御前埼灯台 と 尻屋埼灯台。御前埼はともかく尻屋埼を再訪はしなさそうだなぁ。まだ行けてないのは初島、残波岬、平安名埼。初島は行く気になればすぐ行けますね。
灯台の中はこんな感じ。こんな木で内装まで作られてる灯台なんて初めてですね。明治期って事はレンガ造りとかだから直接触られないように覆ってるのかな?と思ったら石造りだそうです。どちらにしろさすがの貫禄。先端近くの急階段も味わい深い。
かくして今日もやりきった!。17時ギリギリで無事今日のキャンプ場、Camp Resort Ohshima に到着。ヒャッハー今日も絶景だぜ!
このキャンプ場、景色が一番いいこの展望サイトですら ¥2800 と格安だったり、海が見える露天風呂 にも入り放題でいろいろと最高過ぎるんですよ。当初は全く別の場所のキャンプ場(詳しくは明日)を目指してましたが、景色と風呂に一目惚れしてこっちに変えて本当によかった。
今日もこのあと夜更けまで焚き火メシと地ビールを楽しみましたよ。詳しくはメシログにて。風がけっこう強かったですが、車を楯にしたり今までの経験や風防も駆使して最後まで快適な焚き火空間を守り抜きました。逞しくなったもんです。
そして 明日はどうにも未明から大雨らしく、この先ずっと湿ったテントと昼夜を共にするのはイヤ過ぎるので 夜のうちにテントも何も全て車に撤収してしまうという初の試みも!。21時頃には夕食や焚き火を終えて、消灯の22時前には全て格納できました。酔っててもやればできるもんだ。
メシログ 10/30(木)
- 朝食: Azuri Camp Space 持参したスープとパン、昨晩の残り食材
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本文でも書きましたが、キャンプといえども極力早く出発したいのでカセットコンロで手早く済ませます。
お湯を沸かしてスープとコーヒー、あとはパンや前日残った食材を炙って食べますけど、ガスコンロでトーストは直火でもフライパンでも難しいと今さら知ったので、結局パンは千切ってスープに浸す事にしました。次の旅では トーストを焼ける網 を買おうと決意。
- 昼食: 道の駅熊野 花の窟 いざなみ米入りうどんとめはり寿司 (¥900)
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当初は池原ダムの下の きなりの湯 で食べるつもりでしたが惹かれるメニューがなくて、その先の道中に期待したものの何もないまま14時前にやっとこの道の駅に到着。ランチ営業のみで閉店ギリギリだったのでオススメのこのセットにしましたけど、あとでメニューをよく見たら地鶏丼とかの方が嬉しかったな。でもめはり寿司を食べたい気分だったので満足。
めはり寿司 は高菜漬けで包んだおにぎりで、前にもこの辺のSAで食べた覚えがありますが、中身は白飯かと思ってたら今回のは味ごはん入りで美味しくて得した気分。高菜の葉は歯では噛み千切れなくてちょっと食べにくいのは難点。
- 夕食: Camp Resort Ohshima 地場食材キャンプ飯
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海沿いに出てからは立て続けに道の駅があるので買い出しには困りませんでしたね。最初に寄った 道の駅 パーク七里御浜 は物産館はイマイチだったものの、併設のスーパーのお肉屋さん にいいものが並んでて大満足。そのあとの 道の駅 紀宝町 で買った地鶏の焼鳥も、正直ちと高いなとは思いましたけどいかにも地鶏って感じの歯ごたえと旨味ですッごい美味しかった。今日はお肉メインになりましたね。
牛スジは てっきりスジ煮かと思ってたら下ゆでだけの状態 でしたけど、キャンプ道具に常備してる トマト鍋セット でコトコト煮込んだらタイヘン美味しく仕上がりました。いつものキャンプでは調理は全て焚き火だけでコンロは全く使わないのですが、焚き火でコトコトは面倒なのでコンロを併用するのも便利なもんだなと。
- 地ビール: Camp Resort Ohshima VOYAGER BREWING 2本 (IPA,COPPER) (¥1100)
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昨日に引き続き、なんでかこの一帯の道の駅には地ビールが全く売ってないんですよな。結局買えないまま潮岬に着いちゃって、キャンプ場に何かしらビールは売ってるだろうし今日はそれでいいかと 思ってたら地ビールありましたよ。何なのこのキャンプ場ステキすぎる!
紀伊半島の西側、田辺町にある VOYAGER BREWING さんのビールをいただけました。好きなタイプのビールが揃っててまあ嬉しかった。キャンプ場の方にも聞いてみたところ、紀伊の西側だったらブルワリーが結構あるみたいですね。そういや 昔ふるさと納税でいただいたのも美味しかった。
旅のきろく 10/30(木) くもりときどき晴れ
- 走行距離: 291.3km (計900.3km)
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- 高速: 伊勢道:伊勢 〜 紀勢道:紀伊長島 ¥1330 (通常)
- 給油: 180 x 20.20L (三重県紀北町)
- 入浴、宿泊: Camp Resort Ohshima 広々展望サイト ¥2800 + 入浴 ¥600
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チェックイン 13:00〜17:00、チェックアウト 〜12:00。
露天風呂あり (〜21:30、7:00〜)、ロッカー無料、シャンプーあり、ドライヤーあり。
洋式トイレあり、シャワートイレあり。いろいろ書きましたけどホント最高過ぎでしたよ。かなり広大なキャンプ場ですけどこの日は他に2組くらいしか見えなかったかな。この近辺は僕だけだったので貸し切り状態だったし、お風呂も何度も入りましたけど独り占めで居心地よかったなぁ。バンガローやグランピングなどいろいろプランがあって、グランピングの人は確かに快適そうでしたね。
サイトは好きに選ばせてもらえましたけど、僕は焚き火しまくるので芝のサイトは気を使うなぁと思ってたらちょうどここだけ芝が剥げてたので敢えてここにしました。他のサイトはとてもキレイな芝でしたよ。
ちなみにお風呂は写真の奥に屋根が見えてるソレです。浴室の写真がとても優雅なので てっきり立派な浴室棟でもあるのかと思ってたら思いのほか簡素な建物でちょっと驚きました。まあお風呂がステキな事には変わらないので問題なし!。洗い場も吹きさらしなので冬場はちょっと寒そうかな。