電気工事をする際には、工事前後のチェックや工事中に感電しないようにいろいろな測定器を使いますが、その中でも最重要機器のひとつ、絶縁抵抗計(メガー)をやっと入手しました。他の2つは前から使ってましたよ。
テスター、絶縁抵抗計、接地抵抗計 の3つは電気工事業者であれば法律で備え付けが義務付けられてるほどの必携の測定器なんですが、テスターはともかく絶縁抵抗計と接地抵抗計はは安くとも2万とかする のでちょっと躊躇してたんですよね。
でもこれまでの簡単な機器交換程度ならともかく、今後配線を組み替えたり引き直したりするとなると通電前のチェックのためにやっぱり持っておきたいし、使い物になるかはともかく amazon には¥4000とかの中華製品も転がってるので試しに買ってみることに。結果から言うととりあえずは問題なく使えるようですよ?。初期不良やすぐ壊れたりするのは運なんでしょうけど、壊れたら諦めて国内メーカーのを買います。
絶縁抵抗計は、電気配線が意図してない配線や周囲の金属と触れたりして短絡、地絡していないか(正しく絶縁されているか) を本番のAC100Vを通電せずとも確認できる機器です。
絶縁されているはずの配線どうしに2本の検査端子を繋いで測定し、針が左端の∞に近ければ正しく絶縁されてるし、右端の0の方まで針が振れればどこかで配線が短絡、地絡しているので、チェックする範囲を狭めていってその個所を特定できます。
測定の際にはブレーカーを落とす必要がありますし、配線の間に家電などが接続されていると当然そこに電気が通ってしまうので、まずはコンセントに繋いでる機器や照明も全て外す必要があったり、居住中の家でチェックするのは結構手間 がかかりますね。
せっかく買ってみたのだからと、家の全ての回路で電線相互間の絶縁抵抗を測ってみたところ、先日新設したばかりのエアコン回路 は当然のように 200MΩ 以上かそれに迫る全く問題ない値だし、40年モノの回路はそれなりに劣化してるのか 80〜50MΩ 程度まで下がってる事も分かりました。といっても 最低限の安全基準とされている 0.1MΩ(右端近く) はまだまだ遠いので今のところ大丈夫ですね。
ちなみに、一般家庭の 100V の回路なら 0.1MΩ 以上あれば大丈夫という事にはなってますが、もし本当に配線の劣化で 0.1MΩ 近辺まで行ってるとすれば相当ヤバい状態 らしいので、なんでそんな値なのか原因は特定した方がいいそうです。本当に配線の劣化や過去の工事が杜撰なせいなら直すべきだし、何らかの機器が原因だと納得いく理由が分かればそれでOK。
絶縁抵抗計を買って使い方を詳しく調べてみるまで、 0.1MΩ っていうのは充分マージンを取った安全な値と思ってたので、以下の動画を見て驚きましたよ。どちらかというと世間には現状そんな家がいくらでもあるので、現実にマージンを取った値という事か?
そしてかくいう我が家も、1階の回路の電線相互間を測定してみたところ、最初は 0.2MΩ とかまで下がって焦りましたけど、範囲を絞っていったところ、トイレのほたるスイッチによる物で、回路に問題がある訳ではない と分かりました。
ほたるスイッチは真っ暗でもスイッチの場所が分かるように消灯中にランプがつく物で、スイッチを切っていても常に微弱な電流が流れるので、確かにそういう反応になりますね。このスイッチの照明器具自体をはずせば電路が完全に途切れて、正しい絶縁抵抗が測れるようになります。分かれば納得いくけど実際経験しないとそれが原因とはすぐ思いつかないし、実践は面白いなぁと。
とはいえ我が家の1階に関しては、そもそも 20A の1回路に2部屋と風呂トイレ洗面所までぶらさがっていて、ジョイントを何か所も経て各部屋に繋がっていたり と問題の特定や対処もしにくいし、そのせいか絶縁抵抗も家で最も低かったので、やはり将来的には部屋ごとに回路を分けて整理したいなぁと改めて思いました。
他にも住み始めた当初に1階に元々ついてた電球ばかり次々と切れたり、1階のコンセントだけは検電器が反応しないはずの接地側でも微弱電流の反応が出たり、何か問題がありそうな気がするんですよな。回路を分けて電線を引き直す過程で原因を特定していきたいものです。
てことで今回買ってみた ¥4000 の中華の絶縁抵抗計、値の正確性は他と比べてみないと分かりませんけど、新しい回路と古い回路の差も予想通りに数値に出たし、一般家屋の回路の状況を調べる程度には概ね使えるらしい?という事は分かりました。独自仕様のデジタルでもないし至って基本の機能しかないので、絶縁抵抗計の使い方さえ知っていれば問題なく使えますね。
困った事と言えば、最初に検査端子を挿そうとしたら 「えっそっちがアースなんだ?」 となんでか違和感を感じて、一応 マニュアルを確認したら何が正しいのか余計分かんなくなった事くらい ですね。現品の表示どおりで合ってますように。
なおここまでの測定の話は全て電線相互間の絶縁抵抗の話で、絶縁抵抗計のもう1つの用途、大地との絶縁抵抗(地絡してないか)はまだ測れてないんですけど、なぜかというと我が家は古すぎてコンセントどころか分電盤にもアース端子が全く存在しないからです。
いや正確には、なぜか外のガス給湯器にだけ直下の地面からアースが繋がってるんですが、それが分電盤へも引き込まれてる訳でもないし、給湯機のアースも本当に機能してるかどうかも分かりません。
アース線が本当に機能するか判断するには、冒頭に出てきた 必須の測定器の1つ、接地抵抗計が必要なのですが、これまたまだ買ってないんですよな。そもそも我が家はいまだアースよりも優先すべき事だらけでそこまで手が回ってないのと、家の周囲や近隣もほぼコンクリで固められてて土の地面がまるでないので、買ったところでウチで使えるのかコレ?と。
でも現在の電気工事の規程では、少なくとも漏電の可能性のある場所や家電のコンセントへのアース端子の設置は義務 という事になってますし、追い追い最低限だけでも対処したいとは思ってますよ。給湯機のアースが有効であればそれを分電盤まで引っ張ってくればいいだけだし、もしかしたら鉄筋で半地下の1階自体をアースにできるのかもしれないし、何にしろそれを判断するには接地抵抗計を買うしかないなと。土に電極を刺せなくともいろいろ調べ方はあるみたい。