わざわざ電気工事士になったからには新居の不満点はどんどん改善していきますよ。記念すべき初めての本格的な電気工事は‥‥
ト イ レ の 換 気 扇 交 換 !
‥‥いやあの、字面にすると急にショボくなりますけど、我が家においては非常に重要なミッションなんですよ?。我が家にはトイレが2つありまして、主に使う2階の洋式トイレは業者さんにキレイにしてもらったのですが、1階のこの和式トイレはほぼ手つかずのままでした。
で、その1階トイレは窓もないので換気扇での強制換気なんですけど、換気扇と照明が一体の機器で、個別にオンオフできないんですよね。
我が家の1階は半分斜面に埋まった鉄筋造で、とにかく湿気が籠るので換気扇は常に回しときたいんですけど、この換気扇をつけるとトイレの照明までつくし、古いせいもあって家中に振動音が響くので、とても常時稼働する気にはなりません。トイレのみならず、この家を健全に保つうえでもこの換気扇の交換はかなりの優先事項だったのです!
フェーズ1:既存の換気扇の取り外し
さあ交換していきましょう。新しい換気扇をつけるには天井の加工も必要なので、まずは今の換気扇の取り外しから。1階トイレは こないだ作った点検口 のすぐ横にあるので、トイレの天井裏には簡単にアクセスできますよ。天井裏から見るとこんな感じ。
右側の壁の広い隙間の中に階段のスイッチの配線が通されてて、中の様子も覗き込めるので、作業はだいぶ楽にできそうです。しっかしホント、断熱材とか一切ないすねこの家。
ちなみに古い換気扇の配線を取り外す際に気付いたのですが、換気扇と照明の電源は別々にも接続できる構造だったので、個別にオンオフはこの換気扇のままでもできたみたいですね。とはいえ家中に音が響くのはもう寿命と思うので結局交換はしたいですけど。
1階のブレーカーを落として、まずは換気扇の取り外し。換気扇の配線はそのまま照明用に転用しましょう。ちょうど転がってた42年前の端材を照明の取り付け位置に渡して、下から引掛シーリングを取り付けるだけです。
あとは元々は廊下についてた照明器具を取り付ければまず照明の完成。味わい深い照明だなぁ。この何ともいえない昭和レトロな壁紙にはこの照明がよく似合いますね。もうこの壁紙はトイレの全交換でもしない限りこのまま変えないかと。
フェーズ2:新スイッチ増設
さて今回、元々は1つのスイッチで連動していたトイレの照明と換気扇を分けるので、別々にオンオフするにはスイッチがもう1つ必要になります。
元々のスイッチは冒頭の写真のとおりトイレの隣の階段の壁についてますが、すでに3スイッチついてるので、4スイッチのカバー につけかえるか、もしくは 変態的なスイッチ(ホムセンで見つけて笑た) をつけるかですね。
でも そもそもあの場所って初見でトイレのスイッチだとは絶対思わないし、あの場所に換気扇の動作中ランプが常に煌々とついてるのもなんかイヤなので、トイレのスイッチは別の場所にしたいのです。とはいえトイレの前には他に配線しやすい壁もないので、いっそトイレの中にしちゃいましょう!。どうせこのトイレあまり使わないし。
そういや居室の照明スイッチは普通は部屋の中にあるのに、なんでトイレや洗面所は外側なのが多いんですかね?と調べてみたらなかなかいろんな意見があって楽しかったですよ。まあ来客の方は困るかもしれませんけど、来客なんてほぼ来ないうえに普段使わないトイレでそんな事悩んでも仕方ないすね。外からイタズラもされないよ!。イタズラする子も居ないけどな!
それはそれとしてこの写真のスイッチの位置、なんかトイレの中側すぎじゃね? という気もちょっとしますけど、それには理由がありましてね、
スイッチを付ける場所には 壁の裏側にスイッチボックス仕込むのですが、何かしら丈夫な角材がないとボックスを固定できないのです。で、この壁の裏側の角材を センサー で調べていったところ、どうもそこがベストだなと。
ちなみにドア開けてすぐの位置にも柱があるのでそこにもつけられますけど、そこには階段側のスイッチもついてるので避けるために上下にズレて不自然な高さになりますし、いろいろ集まりすぎてて工事もやりにくいですね。
あとそもそも、壁の裏に丈夫な角材がなくとも、さらにはスイッチボックスも仕込まなくとも、石膏ボード自体にスイッチを固定する事もできるんですけどね。石膏ボードを挟み込む金具などを使えば壁のほぼどこにでもスイッチはつけられるのですが、今回の場合は、既存の壁の表側から角材を探って、最低限の穴だけでスイッチボックスを仕込む、という一連の経験をしてみたかったから というのが最大の理由です。単なる経験値かせぎ。
スイッチやコンセントを取り付ける穴は大きすぎても小さすぎてもダメなのですが、最適な穴のサイズを簡単にけがける道具を買ってみたらとても楽でしたよ。穴が垂直かどうかも簡単に分かるのがまた素晴らしい。
穴さえあけてしまえば、あとは壁の中に物を落とさないように気を付けながらスイッチをつけていくだけ。やっと電気工事士らしいことができました。
今回の壁は中の空間にも余裕があるし、天井裏からも覗き込めて配線を下ろすのも超簡単だったし、だいぶ難易度の低い工事で助かりましたね。今後やりたい工事は見えないところに配線を通さないといけない事も多々あるので今回のように簡単にはいかないんじゃないかと。
フェーズ3:新しい換気扇の取り付け
新たなる換気扇はこちら!。42年前の物よりはそりゃあ効率もよくなってると思いますし、サイズも少し大きいので活躍が楽しみです。
こういう連続稼働前提の機器は国産品にしときたいところですが、Panasonic などのメジャーなメーカーではなくこれにしたのは、少し安かったというのもありますが、なんとこの換気扇、取り付けた部屋とは別に、他のもう一部屋も同時換気できるのです!
サブの小さな吸気口も付属してるので、それを適当なダクト管で換気扇に取り付ければ他の部屋の換気も同時に行えますよ。サブの吸気ダクトの向きを間取りの都合のいい方向に変えられる気配りもまた素晴らしすぎる!
なのでせっかくそんなステキ機能があるならトイレの換気だけではなく、床下にまでダクトを延ばしてあわよくば床下換気できないか? と試してみることに。ファン自体は天井裏なので機械的に過酷な使い方でもなかろうし、まあ問題ないんじゃないかと。
ちゃんと設計された換気システムのようにはいかないでしょうけど、今までは微塵も動かなかった1階床下の空気が少しでも動いてくれるといいなと思います。今度お線香でも買ってきてみて空気の流れを見てみましょうか。
フェーズ4:そして接続へ...
かくしてやっと全ての機器と必要な配線が出揃ったので、電気工事士の真骨頂、ジョイント作業(配線どうしの接続) に取り掛かり!。トイレと階段周りの今までのジョイント部分はこんな感じ。今回の工事ではトイレの換気扇と照明の電線を分けるとともに、スイッチも2ヶ所に分かれるのでいろいろと組み変わります。
この家のほとんどのジョイント部分は、この写真のように ジョイントボックス なしのむき出しで 電線を丸めただけのダンゴ(写真はダンゴを多少ほどいた状態)になってますが、まあ42年ノーメンテでも致命的な劣化やホコリに埋もれたりもせず、キレイなもんだなあと。とはいえ今の規程では接続はジョイントボックス等の内部でとなっているので、新たに手をつける分にはルールは守っていきたいものです。
この部分は鉄筋造の天井に木の板を無理やり打ち付けて配線の集合場所にされてましたが、一旦バラすためにステップルを抜こうとしたら板ごとボロっと取れてイヤになりましたよ。固定するならしっかり固定してよ!
この家全般でそうなのですが、コンクリに木材を固定してる箇所はボルトでなくコンクリ釘なので、抜けるともう再固定できないんですよね。やるなら自分でコンクリに穴を開け直すしかないし、現状その道具は持ってないのでどうにもできないのです。コンクリ部分には極力関わりたくないけど、この家と付き合うならハンマードリルを買わんといかんのだろうなぁ。
んで固定場所がなくなっちゃったのでとりあえずは転がし配線になりますが、新たなジョイント部分はこちら。本当は全ての線を束ねてからジョイントしたかったのですが、左の2本は他のジョイント部分とを繋いでる線 で、長さに余裕がなさ過ぎて束ねられませんでした。
どのみちそれらの線は 今後そのうち1階の回路を何系統かに整理再編する際に全て引き直すので、線をキレイに束ねたり固定するのはその際に改めて ということで。現状、元からあるケーブルのほとんどが VVF1.6mm なのも今となっては容量的に心許ないので、せめて分電盤からの幹線やコンセントへの線は全て 2.0mm で引き直したいというのもあります。
ジョイントボックスは被せるだけの物にしましたよ。ジョイントボックスに詰め込むために電線をダンゴにするってのもなんかイヤだなあと思ってましたが、このジョイントボックスはダンゴにしなくていいし中の様子も見やすくて気に入りました。
このジョイントボックスは ヤザキ電気さん の動画で知りましたけど、実経験のないペーパー電気工事士には本当いろいろと参考になりましたね。特ににこの実践的な動画のシリーズ。ありがたい事です。
ジョイントボックスの中はこんな。ジョイントの手法についてもいろんな記事や動画を見ましたけど、差込形コネクタ は便利とはいえ種類を揃えると高くつくし、結局再利用は実質不可ならリングスリーブでいいんじゃね? という結論に。でもビニテで何重にも巻くのが超面倒だし見た目もイヤなのでいい落としどころを探したところ、絶縁キャップはどうじゃろかと。調べても絶縁キャップを使ってる人ってネットにあまり居ないんですよね。
リングスリーブもニチフのなので、同じメーカーなら相性よかろと使ってみたところ、小は確かにそう簡単には抜けませんが、中スリーブに大キャップはけっこう簡単に抜けます。なんで中専用のキャップを作ってくれなかったんだろ。
なのでまあ、一度完成した後に触る事もそうないとはいえ何か不安なので、横方向の引っ張りに備える意味も兼ねてビニテで軽く巻く事にはしました。全部ビニテよりは遥かに楽だし、見た目もかわいくてスキ。
あと今のところはほぼ 1.6mm 線とはいえ、次第に 2.0mm 線に入れ替えていくと大スリーブも必要になってくるのですが、何となく買っちゃった定番工具セット の圧着ペンチでは大スリーブは締められないんですよな。一般家屋レベルでは大スリーブは滅多に使わないのかな?と思ってたけど使うじゃん!
今回のジョイント部分でも6本接続があったので、そこに今後 2.0mm 線が2本入ると大スリーブになりますけど、さてそこで大スリーブや工具を買い揃えるか、それともそういう時だけ差込型コネクタを使うか。そもそも6本接続とかになる設計をしない方がいいのか、悩ましいところ。
ちなみに上の工事後の配線の複線図、しれっとコンセントが1つ増えてますよね。トイレとは関係ないのですが、この辺は1階の部屋へのLANの通り道でもあるので1階担当の WiFi ルーターを置きたかったんですよ。
で、いろいろ試した結果、このトイレ近辺の壁にルーターを据え付けるのが一番見栄えも電波効率も良さそうなので、そのコンセントは天井裏につけるという暴挙に。だってルーターのコンセントってアダプターだし、見えるところに置きたくないじゃん。家を好き勝手できるとなるとホント好き勝手するようになるなぁと我ながら思いました。とても楽しい。
最終結果
結果として、トイレの換気扇を交換したかっただけなのに期せずいろんな電気工事の経験を積めましたね。よかったよかった。
全て結線が終わって換気扇を動かしてみたところ、まあ風量重視の機種なのもあってそこそこ音はしますけど、もちろん以前のように家中に振動が響く事もないし、今まで気が滅入るほどカビ臭かったトイレが一晩で清浄な空間になって感激しましたよ。床下換気も少しでも効果があるといいな。
1階には他にもお風呂の換気扇もあるんですがなかなか乾燥しないなぁとは前から思ってて、実はこの4〜5mはある排気ダクト詰まってんじゃね?とか疑ってたんですけど、今回はじめて外の排気口にも手をかざしてみたらビックリするくらい風が出てましたね。今まで疑っててごめんなー。むしろあんだけ常時排気してても湿気が籠るんだからやっぱ困った家なんでしょうね。今回の強化でマシになってくれるか、さらに対策が必要なのか。
それと今回トイレの照明スイッチをトイレ内にした結果、照明の消し忘れに全く気付けなくなったのでドアに小窓をつけてみました。今までこんなの買おうと思った事すらないですが、ホムセンに売ってるもんなんですね。しかも安っす!
ドアに穴を開けようなんてのも当然初めてな訳で、ドアの板ってこんな薄っぺらなんだなぁと新たな発見でしたよ。トイレの小窓に明かりがついてる、ただそれだけなんですけど、なんか急に他の誰かと住んでるような気分になって明るい小窓をしみじみと眺めてましたね。何を求めてるんですかねいったい。
それにしても トイレのドアに男子マーク貼るのはホントやめてほしかったなと。住んだ当初からイヤでしたけど無理に剥がそうとすると間違いなく事態が悪化するので手がつけられません。いつか板ごと張り替えるまでこのままかー。接着剤やシールは本当キライ。