2024年04月26日

ぷらこと九州がてら中国地方:5日目

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 ぷらこ(愛車) と九州旅行5日目。今日からやっと九州に上陸して九州編になりますが、今朝はまだ本州下関、老の山公園 からスタートです。

 昨日は真っ暗で分かりませんでしたけど、起きてみたら一面に見事なツツジ!。気持ちのいい草原が広がったかなり広い公園ですし、隅々まで整備されてて驚きました。

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 この公園に泊まったのはもう一つお目当てがありまして、公園からは下関の西側、響灘の島々が見渡せるのですが、その中のひとつ、六連島にある明治灯台、六連島灯台 が見えるはず‥‥と思ってたのだけど、予想より遠かったし見通しも悪くてボンヤリとしか見えませんでしたね。

 何を勘違いしたのか 近くの男島と間違えてて一般人は渡れない島と思い込んでたので 、だったら上から見ればいいじゃない、とここに見に来たのですが、後で調べたら普通に下関から渡れる島ですね。また近くに来る機会があれば渡ってみましょうか。
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 九州に渡る前に下関の灯台をいくつか見ておきたかったのですが、特に見たかったのはこの 旧俎(まないた)礁標 / 旧金ノ弦岬灯台。ここで長らく灯台として使われてきたけど、改めて調べてみたら実は別の場所にあったもっと歴史ある礁標を移築したものだったという。

 すでに灯台としては使われてないですが、文化財になったのでとりあえずはそのまま残されてる状態。昔は階段があったらしいですけど今は立入禁止で、崖の上からちょっと見えるだけですね。今ならまだ草もそんな繁ってないので、上半分はちゃんと見られてよかった。
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 この灯台、ネットで調べると近くの海岸からもアプローチできそうなのでちょっと行ってみたのですが、時間的に満潮だったのでちょっと無理そうでしたね。干潮の時にちゃんと準備してトライすれば行けるでしょうけど、崖の上からでも思ったよりは見えたし、またリベンジしようとまでは思わないかな。
 それよりも海岸から対岸の高炉が見渡せた事の方が個人的には盛り上がりましたね。

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 さあいよいよ九州に上陸!、でもまず行くのは灯台なんですけどね。
 かつて目の前まで来たにも関わらず、たまたま階段の工事中で近づけなかった 悲運の灯台、部埼灯台にやっと辿り着けました!。この見事なまでの 数日前にも見た気がする 明治灯台フォルム! 、カッコカワイイ!。似てるっても1つ1つ当時の職人さんの手作りな訳で、それぞれ少しずつ違って面白いですよ。  関門海峡の瀬戸内海側の入口になる灯台なので、地図上だと門司港からすぐ行けそうに見えるんですけどね。道が絶妙に繋がってないのでかなり回り道しないと辿り着けません。怖い道とかではないけど前も面倒だったので、また来るのもちょっと億劫だった。

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 続いてやってきたのは 八幡製鉄所!。今は 日本製鉄 九州製鉄所 ですね。
 製鉄所の見学って憧れますけど、普通は個人向けにはやってないので外から高炉を眺めるくらいしかできませんよね。でも今回地図を眺めてたところ、いつのまにか八幡製鉄所の眺望スペースなんてものができてるじゃないですか!  世界遺産に指定されるにあたって、何とかもうちょい構内を見せられないかと工場と相談した結果、少しだけ見渡せるスペースを作ってもらえたらしいです。
 常時開放されてる訳ではなくて、開門時間中はガイドの方が常駐してるのでお願いしたところ、まあー話の長いおじいさんでしたよ。予備知識なしで行ったので解説や余談も非常にありがたかったですけど、ちょっと本題から逸脱しすぎるおじいさんでした。

 この場所は確かに官営八幡製鐵所の始まりの地でもあるし、世界遺産に指定された建物が集まってる場所なのですけど、今はこの地区には高炉や巨大な建屋はないので、大迫力の製鉄所を間近で見られる、という訳ではないですね。最盛期にはこの地区だけでも高炉が10基も稼働してたらしいので、その頃の雄姿を見てみたかった。

 世界遺産に登録されたのは、写真の中央に見えるレンガ造りの旧本事務所、あとはその背後で見えませんけど、修繕工場と旧鍛冶工場の建物らしいです。どれも現役で使われるので中までは見学できません。
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 でもこの見学スペースで密かにもうひとつ楽しみにしてたのが、すぐ横を製鉄所専用の鉄道(くろがね線)が走っていて、たまに貨物列車が通る んですよ。  八幡製鉄所はこの八幡地区と少し離れた戸畑地区があって、今は高炉は戸畑地区にしかないので、ひょっとしてそこから 銑鉄(溶けた状態の鉄)を専用のカッコいい貨車で運んできたりするのかな? とか勝手に期待してましたが、今は銑鉄の輸送はしてないみたいですね。今運んでるのは鉄の中間製品やその他の貨物だそうな。それでも大量の貨車を重そうにゆっくり引っ張っていくのは迫力があります。見学中にちょうど通ってくれてよかった。

 くろがね線は沿線から眺められるいいポイントも多々あるみたいだし、トンネルの装飾が凝ってたり楽しそうなので、くろがね線巡りをするのもよさそうですね。昔は複線だったのが今は単線化されて代わりに太っいパイプラインになったようで、それがまた武骨でいい。
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 眺望スペースからは現役の高炉は見えないのですが、すぐ近くにはかつて使われていた高炉が展示されていますよ。というかこの高炉、それこそ学生の頃にもここにありましたけど、見た目がキレイすぎるのでずっと復元したレプリカだと思ってたんですよね(失礼すぎる)。当時は隣が遊園地でスペースシャトルとか置かれてた のも誤解の一因かと。

 でも今回行くにあたって調べてみたところ、東田第一高炉 という官営八幡製鐵所の操業当時からここに位置する高炉の10代目の現物で、実際に10年間稼働した物だったんですよ。無茶苦茶すごい物じゃないですか。知らんかったよ。
 なので今回、確かたぶん初めて近くまで見に来たのですけど、老朽化のため危険なので近づけなかったというね。2年前から立入禁止になっててまだ方針が決まってないようですが、再開してくれるといいなぁ。
 あと八幡製鉄所とは関係ないんですが、今回製鉄所の事をいろいろ調べてたら素晴らしすぎる製鉄所の写真を撮影、掲載されてる方をたまたま見つけてしまったのでリンクしときます。こんな光景を近くで見てみたいものです。
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 今日、元々の予定では午前中にさらっと八幡製鉄所を見たら福岡市に向かおうとしてましたが、八幡製鉄所やその前の灯台でも思いのほか時間を取られたので、福岡市行きはやめて、代わりに先ほど八幡製鉄所で知った製鉄所の関連施設を巡っていく事に。

 まずは八幡から少し山の方に登って、製鉄用の水の確保のために作られた八幡製鉄所専用のダム、河内貯水地・河内ダム へ。
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 当時は東洋一と言われた規模のダムですし、石積みの表面の重厚感や、隅々にまで施された装飾の気合の入り方に圧倒されます。こないだの尾道のダム といい、この時期のダムって重機も何もなしに作るだけでも大変だろうに、装飾にまでこだわる余裕というか強い意気込みを感じられるのがすごいですよね。

 ダムの下まで行ける遊歩道もあったので降りてみましたけど、両側から木が茂りすぎててダムはあまり映えなかったですね。上からの見た目の方が好きでした。
 それよりも遊歩道の先には噴水広場みたいのがあったものの行かなかったのですが、後で調べたら それも当時作られた送水施設の一部 だと知って、行けばよかったと後悔。

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 ダム湖の周囲には当時架けられた橋も遊歩道としてそのまま残されていて、これまた怖いほど凝った装飾だったり、見たことないような構造の鉄橋だったり、見どころが多々あります。

 今回は橋の近くに駐車して見に行きましたけど、湖畔を1周するきれいな遊歩道も整備されてたので、時間があるなら歩いて見て回りたくなるダムでした。

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 さらに八幡製鉄所関連でもう一か所。遠賀川水源地ポンプ室。これも八幡製鉄所に水を供給するための設備。製鉄には大量の水が必要なのです。
 今も現役どころか主力の取水口なので見学はできませんが、駐車場や眺望スペースなどを整備してもらえてて写真も撮りやすいのでありがたいです。最近こういう写真映えの文字オブジェあちこちにできてますね。流行ってるのかな。

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 てとこで今日の観光は終了。本日の目的地、かつこの旅の目的地、飯塚市に到着!
 大学時代5年間を過ごした思い出の街ですよ。このやたら広い遠賀川の河川敷を見ると飯塚だなぁと。毎年花火を見に来たもんです。

 このあと同期の面々と飲みに行くので、まずは駅前のホテルにチェックインして、あとはせっかくなので 3km くらい懐かしい道を歩いていく事に。大学もちょっとだけのぞいてみましたよ。バスセンターや200号沿いはだいぶ変わってたけど、他はあまり変わってないなぁと。

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 今回の旅の主目的の飲み会は明日なので、今日は単に、せっかく飯塚に集まったんだから懐かしいお店で軽く飲もうってだけだったんですけどね。しかもメンバー全員が関東在住のしょっちゅう飲んでる面々なので、これいつもの飲み会と変わらなくない?とか皆で思ってましたよ。

 でもですね、お店に行ったら恩師の先生が待ち構えててくださったり(※元々は先生の行きつけのお店なので今も普通に通われてる)、やっぱ懐かしいお店の皆さんや料理は嬉しくて、近年まれに見る早さで記憶を飛ばしましたね。あっいやこの書き方だといつも記憶を飛ばしてるみたいですが普段は滅多に飛ばしませんよ?。嬉し楽し過ぎたってのもありますが、やっぱここまで5日間張り切りすぎて疲れてたんだなと。

 んで困ったことに、僕は記憶がない状態でもつぶれず飲み続ける人なので、翌朝これまた近年まれに見る二日酔いを味わう事になりますが、それはまた明日の話。

 ちなみにこのお酒の写真は一番思い出に残ったとかいう訳でもなく、撮ってた写真の中で唯一記憶に残ってる写真というだけです。よく覚えてないけど他にも一升瓶が何本か写ってたので、5人でそのくらい飲んだ模様。

メシログ 4/26(金)

朝食: 老の山公園 持参したパンとカップスープ
 そもそもこの公園に飲食店や売店はないです。
昼食: 資さんうどん イオンモール八幡東店 かしわごぼ天うどんとかしわにぎり (¥860)
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 元々の予定では福岡市でラーメンを食べるつもりだったんだけど、八幡製鉄所ですでにお昼時だったのでここで食べてしまうことに。そういや北九州ならごぼ天うどんを食べたいなぁ と思い出して、調べてみたらすぐ横のイオンに資さんがあるじゃない!
 ごぼ天にかしわも乗っけて欲張りセットですよ。福岡のうどん屋で食べるかしわにぎりがホント好きなのです。
夕食: 学生時代の馴染みの飲み屋さんで飲み会
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 本文のとおりで、よう食ってよう飲んでようつぶれた。最高に楽しかったです。

旅のきろく 4/26(金) くもり

走行距離: 131.7km (計1408.2km)
  • 給油: 177 x 28.00L (山口県下関市)
  • 有料道路: 関門トンネル ¥110 (通常)
  • 高速: 北九州都市高速:春日 - 枝光 ¥520 (通常)
  • 駐車: 北九州市自然史・歴史博物館駐車場 ¥100 (30分)
  • のりもの: 飲み会後タクシー割勘 ¥500
入浴・宿泊: ビジネスホテル センチュリー シングル素泊まり¥5700 + 駐車¥400
朝食可(要予約)、付近にコンビニあり。
ユニットバスのみ、シャンプーあり、ドライヤーあり。
洋式トイレあり、シャワートイレあり。
 至って普通のビジネスホテル。ガッツリ飲むのは分かってたので朝食ナシにしといたけど、それどころじゃないヒドイ酔い方をしてもうたよ。門限1時と言われてたのにブッチした挙句入れていただいて本当申し訳ないです。
 ホテルに駐車場はないので、近くの提携パーキングに停めれば24時間の駐車券を割安に提供してもらえます。おかげでチェックアウト後も駐車場でしばらく寝られて助かった。
posted by ひこざ at 23:59| Comment(0) | 旅行記
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