2024年04月23日

ぷらこと九州がてら中国地方:2日目

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 ぷらこ(愛車) とせっかく九州まで行くなら山陽観光2日目、兵庫県は相生市、道の駅あいおい白龍城 での目覚めです。昨日着いた時から気になってましたが、湾のむこうに IHI のでっかい工場があるんですよね。

 ひょっとして石川島播磨重工業の「播磨」ってこの工場なの? とか気付いて後で調べてみたところ、「播磨」の名となる 播磨造船所(現JMUアムテック) はもうちょい海側に広がってるみたいですね。この工場は造船ではなく化学プラントとかを作ってるそうな。何にしろ朝からでっかい工場を眺められてテンション上がります。山の上の公園 に行けば造船所も眺められるようなので、時間があれば行きたかったかも。

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 さて本日の観光開始。相生から少し走って、隣の赤穂市の 赤穂御埼灯台 へ。大きな灯台だし風光明媚な場所らしいのでぜひ寄りたかった。周りは林に囲まれてるのでカッコいい角度で撮りにくいのはちょっと残念。

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 この赤穂御崎、狭い岬に神社や公園、温泉街がみっちり建っててワクワクするので少しだけ散策。海に面した 伊和都比売(いわつひめ)神社 に行ってみたところ、ホント絵に描いたような風光明媚な神社でしたよ。本殿から鳥居を見るとちょうど鳥居の中に灯標(赤穂灯標)が見えて、まるで灯標を祭ってるかのようで面白い。公式サイトでもその景色を推してるし。

 周囲の温泉街はけっこう賑わってそうで、散歩道やお店もいろいろあって日中に来れば楽しそうでしたね。機会があれば温泉宿に泊まってのんびり散策したいかも。

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 赤穂の次は 高速で一気に瀬戸大橋を渡って瀬戸内海のど真ん中、与島PA までやってきました。今回の旅は下道を気ままにではなく、観光したい場所だけを高速で繋いでいく方針なのです。下道のんびり旅も楽しいけど、さすがに時間がいくらあっても足りない。

 てことで与島ですよ。瀬戸大橋はいくつかの島を経由して瀬戸内海を渡りますが、島の陸地を走る気は全くなくて全部巨大な橋脚なのがすごいですよね。上の写真のつり橋の先はもう四国ですよ。というかこの与島もすでに香川県です。

 本州四国間の道路は 淡路島ルートしまなみルート も走ったので、あと車で走ってないのはこのルートだけなんですけど、今回も全部は渡らないんだなぁ。今回は山陽旅行に徹したいし、四国側は前に観光したので ここでUターンして帰ります!。与島PAでは高速から出ずにUターンもできるのですよ。

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 だったらなんでわざわざ時間をかけてここまで来たかと言えば 灯台なんですけどね。明治灯台、鍋島灯台です!  こういうずんぐりした灯台、僕の旅行記ではちょくちょく出てきますけど、明治時代に日本で灯台を作り始めた初期の物はこの形が多いのです。そのまま今でも使われてる「明治灯台」が日本に60基くらいあって、大抵は観光名所になってるので近くまで行ったら見に行きますね。ちなみに一般人は辿り着けない島にも多々あるのでコンプは不可能です。  明治灯台は銘板も独特な表記でカッコいいんだけど、灯台名を書いて欲しかったなぁといつもちょっと思います

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 鍋島灯台は与島PAから少し離れた場所にあって歩いて行くので、せっかくなので与島も少し散策。灯台までは古い集落を抜けていきますけど、斜面に立派な石垣を組んで建ち並ぶ入り組んだ集落と巨大すぎる橋の対比はここならではの景色だなぁと。あと客船を再利用して作ったような港のバス停も味わい深かった。

 ただもう集落にも廃墟が多かったり、小学校や幼稚園も廃校になってしまったりで、過疎化は深刻そうでしたね。後で調べてみたら瀬戸大橋の開通当時は一大観光地だったようで、この頃に来てみたかった。
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 与島を堪能したら本州に戻って、瀬戸大橋の本州側、下津井へ。かつては四国に渡る玄関口でもあった歴史ある街なんですよ。以前は鉄道も通っていたものの廃止されたのですが、駅や車両が残されているようなので見にきました。
 かつての終着駅、下津井駅はホームなども残っていて当時の車両も驚くほどキレイに保存されてるのですが、ちいさな博物館までありましたよ。
 下津井を走っていた鉄道はJRよりも軌間が狭く、車両もちっちゃくてかわいいのですが、車両は当時のものを維持どころか修繕までしてるらしいです。本当に愛されてるなぁと。廃線跡もほとんど自転車道として残っているようで、廃線巡りしたら楽しそうですね。
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 そして下津井は前述のとおり、瀬戸内海の要衝だったので商家などが立ち並ぶ古い街並みも見どころなのですが、どうも メインの観光施設 が火曜定休らしく、他の店もそれに合わせて見事に何も開いてないですね。雰囲気はよかったのに残念。

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 あとは下から上から、瀬戸大橋を眺めにいきますよ。正確には 本州側から渡る最初の橋、下津井瀬戸大橋 ですね。巨大つり橋は今までもあちこちで眺めてきましたけど、下から見る迫力はいいものです。

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 そして今回は上からも!。下津井のさきっちょの岬には小高い鷲羽山があって、ここぞとばかりに 瀬戸大橋を愛でる展望公園 が作られてますよ!。かなり広大な公園なので全部巡ると往復2km以上にもなりますが、
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 全ての橋と四国までをも一枚に収められて大満足!。思った以上に標高が高くて本当に絶景でしたよ。今日はこのあと雨が降り出すのですが、降る前にこの景色を見られて本当によかった。

 四国まで渡る途中の島々にはすごい楽しそうなアプローチ道路はあるものの、島の関係者以外は車では入れないんですよね。でも路線バスに乗れば全ての島を島内まで巡りながら渡る事ができるので、瀬戸大橋を観光するなら何気に路線バスが一番楽しめるんじゃないかと。いつか時間があればやってみたい。というか今回も、もし与島以外に見たい灯台があればやってた。

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 さて時間はもう14時近くですが、これから倉敷の一番の観光スポット、倉敷美観地区へ向かいます。下津井からなら普通は広い国道で行くでしょうけど、せっかくなので 山の上の鷲羽山スカイライン で!。以前は有料道路だったらしいですけど今は無料だし、あまり車も通らないようで楽しくドライブできますよ。

 途中には児島市街側と水島の工業地帯側を見渡せる展望台があって、これは水島側の眺望。一面に広がるプラントと製鉄所!。イイネ!。後述しますが、今夜はこの工業地帯にあるホテルに泊まります!

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 倉敷美観地区に到着!。倉敷の古い街並みをそのままの雰囲気で残して、街ごと全部一大観光地になってます。  晴れてれば優雅にこの船で水路を巡ったりするんでしょうけど、残念ながらけっこうな雨です。まあおかげで、平日なのも相まってとても静かな雰囲気で散歩できましたけどね。
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 それにしても、まあ街をあげて景観を守ってるといっても、基本的には上の写真の水路の通りだけでしょう?とか思ってたのですが、水路から裏通りに1本、2本入っても徹底して景観や雰囲気が維持されてるのは驚きますね

 今日は夕食もここで食べるつもりだったので15時頃から3時間くらいは歩き回ってましたけど、デニムとかカフェとか興味なくとも時間が足らなくて、もっと歩きたかった。そしてあとでメシログに書きますが、ドライバーで酒を飲めないのが本当に悔やまれたので、次に来るなら絶対ここいらに宿取って泊まりたい!

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 といったところで日没。今日は珍しくホテルに泊まりますよ。
 今日のために事前に観光サイトとか調べてましたが、倉敷と言えば工業地帯も有名な訳で、工場見学とかやってないかなぁと探してたら、宿泊すれば造船所を見学できるという、なんかよく分からないホテル を見つけてしまったんですよ。  近くの造船所の見学ツアーにセットで申し込んでくれるプランとかならまだ分かるけど完全にこのホテル限定のツアーみたいだし、しかもお値段もビジネスホテル並なので、もうこんなの泊まるしかないでしょ!

 これで倉敷市街の近くとかとかなら最高だったのですが、市街どころか近くに駅もお店も何もない工業地域のど真ん中で、すっごい場所だなあと思いながら向かったところ、むしろホテルの入口が造船所の一角にある感じ でしたね。さっそく巨大な建屋やクレーンに大興奮!

 翌朝ツアーで教えてもらえましたけど、元々は造船所で働く方のための宿泊所や研修所だったのを一般向けにも改装したらしいです。オーシャンビューだしBBQプランやプール、温泉もあるし、今となってはリゾートホテルにしか見えませんね。周りは工場しかないですけどね。
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 あとこの宿、FAQ を眺めてたら 「お部屋はオーシャンビューと工場夜景ビューから選べます」 とか書かれてて、うまいこと考えるもんだなぁと感心しましたね。もう完全にそういう趣味の人を狙い撃ちにしてる感じですが、ええもちろん希望しましたよ工場夜景ビューを!

 でもですね、元々は工場側の景色を売りにするとか全く考えてなかったと思うので目隠しの林も茂ってたりで、工場夜景っても少し見えるだけだし距離もあってちょっと残念 だったかな。
 一方のオーシャンビュー側は普通にいい景色なうえに隣の造船所も見えるので、オーシャンビューの方が絶対オススメ と思いますよたぶん。まあオーシャンビュー側の景色は庭とかからでも見られるので、どっち側も見たい欲張りさんなら工場夜景側もアリとは思いますけど。

メシログ 4/23(火)

朝食: 道の駅 あいおい白龍城 持参したスープとパン等
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 この旅で初の車内での朝食だったので朝食風景を紹介。この写真は別の日に撮ったものですが、車での朝食は基本この組み合わせです。
 先代まじこさん の頃は寝床は片付けてから前席で食べる事が多かったですが、今のぷらこさん は広いし天井も高いので、助手席側は寝床状態のままあぐらをかいて食べるようになりましたね。とてもくつろげる。
 あと今回は地ビールとかも買えるようにクーラーボックスも持ってきたのだけど、ちょうどいい食卓になってよかった。
昼食: 瀬戸中央道:与島PA 架け橋 夢うどん 島うどんと鳴門金時いも天 (¥1010)
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 このあと行く下津井はメシ屋が少なそうなので与島PAで食べてしまうことにしたのだけど、与島PAもあまり惹かれるメニューはなくて、ここも香川なんだしうどんにしましょうか。
 本場らしくセルフうどんスタイルで値段も安いのだけど、名物てんこもりの島うどんだけはうどんにしてはいいお値段。正直言うと貝は苦手なので微妙な具の面々でしたけど、むしろいも天でホッコリした。
軽食: 瀬戸中央道:与島PA売店 岡山白桃ノンアルコールビール (¥702)
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 さらに与島PAの売店も眺めてたところ、ノンアルの地ビール なんて物を発見。別にビール仕立てにしなくてもよくない?とも思ったけどそのおかげで買っちゃった人が現にここに居るんだから意味はあるのでしょう。
 飲んだ感想としては、ホロ苦い桃ジュース?。原材料を見た感じだと別途作ったビールテイスト飲料に桃果汁を混ぜてるようで、どちらかと言うとビアカクテルですね。ちなみに桃は岡山産ですが製造は 新潟麦酒さん でした。
夕食: 地酒と郷土料理 さわらや さわら料理とノンアルビール (¥4440)
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 倉敷の美観地区で夕食。昼間だったら名物盛り合わせのよくばり定食みたいのがあちこちで食べられるのだけど、夜はどこのお店もお酒向けの単品メニューになっちゃいますよね。でもせっかくなら美味しいお店で食べたいし、意を決してお酒前提のお店へ。地酒のお店にあるまじき頼み方の客で申し訳なかったです。
 岡山県民はさわらが好きらしく、さわら料理の専門店ですよ。メニューの半分がさわら料理でどれも気になったけど、頼んだもの全部美味しくて幸せだったなぁ。特にレアカツ。酒飲めなかったのが本当悔やまれる。
晩酌: KURASHIKI BREWING COMPANY 地ビール3本 (¥2150)
晩酌: アイビーショップ 地ビール1本とご当地つまみ (¥1901)
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 夕食時に飲めなかったのが悔しすぎたし、ホテルは繁華街から遠すぎるので地ビールを買い込んできて晩酌!。美観地区のお土産屋でも買えそうでしたが、せっかくならもっと地場密着なのを探したらいい感じの所を見つけてブルワリーまで買いに行きました。思ったより種類があったので悩みに悩んで3本。あと有名どころの独歩も美観地区でゲット。
 ヘイジーIPAはそもそも好物なのでここのも好きだし、いぐさピルスナーが予想外に個性的で好きな味でしたね。夕飯後なのでつまみは軽めにしたのですが、やっぱ4本飲むには足りなくなって アヒージョの油で酒を飲むヒドイ飲み方に。結局ビールも油も全部飲みよって、翌朝ちょっと頭痛気味でした。

旅のきろく 4/23(火) くもりのち雨

走行距離: 200.7km (計825.1km)
  • 高速: 山陽道:赤穂 〜 瀬戸中央道:児島 ¥3310 (通常)
    (経由:山陽道、瀬戸中央道、与島PA(Uターン)、瀬戸中央道)
  • 駐車: デイリーパーキング早島 ¥300 (1日定額)
  • 駐車: 倉敷市美観地区南駐車場 ¥600 (3時間)
入浴・宿泊: 倉敷シーサイドホテル シングル朝食付き¥7505
朝食可(要予約)、付近にコンビニなし。
ユニットバスと温泉大浴場あり(露天はなし)、シャンプーあり、ドライヤーあり。
洋式トイレあり、シャワートイレあり。
 前述のとおり、泊まれば造船所の見学ツアーに参加できると知って即決。館内にも船の模型や絵が並んでたり、造船所の関連企業なのかなと思ってたらやっぱりそうみたいですね。
 付近にお店は皆無だし夕食時間後のバー営業とかもないので、今回は地ビールを買い込んで楽しみましたけど、缶ビールやおつまみは売店でも買えますよ。あとロビーでソフトドリンク飲み放題はうれしい。
posted by ひこざ at 23:59| Comment(0) | 旅行記
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