この夏、部屋にカウンター席ができました
さて、ここ一月ほど、2年ぶりの仕事場大改装(前回はこちら)をしていた訳ですが、今回の最大の目的として 仕事机を日影の涼しい位置に移動した ので、海が見える大窓の前は 憩いのぐったり椅子スペース に返り咲いたんですよね(写真左手がオーシャンビュー)。あと実はもう一点改善したかった点があって、前回の頃は背の高いスタンディングデスクに憧れてたんで机の脚も伸縮式にしたし、スタンディングデスク用のチェアも買った のですが、しばらく使っても一向に落ち着いて仕事できないし冬は足が寒いしで、どうもこれはダメだなという事が分かったので断念してたんですよ。
なので中途半端に高くしてた仕事机もこの機会に普通の高さに戻したし、チェアは完全に要らない子になっちゃってたのですが、ある日閃きました!。わたし閃きましたよ!。このチェアに合うカウンターテーブルを窓際に置けばいいじゃない!
前の改装で仕事机を窓際に置いた初日、まだ何も置かれてない机で朝日と海風を浴びながら食べた朝食が最高に気持ちよかったのを思い出したので、大窓の前にテーブルを置いて、食事はそこで食べる事にしました。
かくして最高の食事時間を過ごすための、最高のカウンターテーブル探しが始まります。
ちなみに写真で目立ってるぐったり椅子は純粋にくつろぎ用で、手前の黒いのがカウンター用の椅子ですからね?。ぐったり椅子に座るとテーブルが景色の邪魔そうにも見えますが、ちょうど天板を真横から見る事になるので視界はほぼ遮られません。
あ、あと今週は週報お休みで。仕事とかはいつもどおりです。
理想のカウンターテーブルを求めて
という事でとりあえずはネットでカウンターテーブルを探してみる訳ですが、そもそも背の高いカウンターテーブル自体あまり売ってないし、あっても平気で5万とかしますよね。それにくつろぎスペースに置ける限界サイズが145cmと中途半端なので、サイズもデザインも納得できる物なんてまず存在しません。
なので結局、作るしかないなと。いや、まあ単にやってみたかっただけなんですが。脚はイケアで OLOV を買ってくりゃいいとして、問題は天板です。
天板が薄いと 折り畳み長机 みたいで安っぽくなりそうなので 厚さ 3cm は絶対欲しかった のですが、ホムセンを散々ハシゴしても売ってるのはパイン材くらい。パイン材もいいですが売ってるサイズが大きすぎて切るのも一苦労だしと尻ごみしてたところ、希望サイズに切って売ってくれる木材通販サイトが何気にいっぱいある事に気づきました。しかも木の種類も多彩。
いろいろ調べた結果、納期の早さと今回のサイズでの送料の安さで今回は 材木商店さん にお願いする事に。厚さ3cm、幅30cm、長さ145cm のゴム集成材が 5168円、送料 2200円 です。ホムセンでパイン材買っても5000円はするんで、選択肢が豊富なぶんこっちの方が断然いい。
さらに加工や塗装も注文できるので、例えば面取りと塗装をお願いすると総額1万ちょい+送料くらいでしたね。知識も道具もない状態からなら絶対お願いした方が安くていい物ができると思いますが、まあ今回は自分でやってみたかったのでカットだけで。
あとはイケアに脚を買いにいったりしながら到着を待つだけですが。やっぱイケアは楽しいです。別にイケア製品はそんな好きでもないですが、イケアを歩き回るのが好き。でも最近の流行りなのか サステナブルサステナブル 連呼しててちょっと気持ち悪かったすね。せっかくだから肉じゃない肉団子も食べてみましたよ。サステナブルらしいですよ?
そうそう。今回イケアではOLOVだけでなく 冒頭の写真のぐったり椅子、ポエングのクッションも新調したんですよ。今までの一番安い4000円くらいのふにゃクッションから1万くらいのにランクアップしましたが、うわむっちゃ座り心地いい!。むっちゃ座り心地いい!(2度)。でもこんな色のを日向に置いたらすぐ色あせそう。何かかぶせた方がいいかも。
初めてなのに欲張りスギィ!
さてそして待望の天板が到着。木材との真剣勝負がはじまります。見た目や手触りはオイル仕上げの方が好きなのですが、今回のは食卓なので気を使わずつかえるようニス塗りに初挑戦する事に。つるつるテカテカなのは好きじゃないですが、ホムセンでつや消しニスの塗装見本が結構よさげだったので何事も経験。
さらに、今回買ったゴムの木は思ってたより色白だったので、他の家具と色合いを合わせるために ステイン着色 にも挑戦してみる事に。そんなに一度に手を出して大丈夫?
ステイン着色が済んだところ。ステインは木に軽く染み込ませてから拭き取る塗料なので、よほど油断しない限りはムラにならないし塗ってて楽しいですね。
以前別件でオークのステインは買ってたので最初はそれをかなり薄めて試し塗りしてみたのですが、やっぱ赤味が強すぎるので結局新たにメープルを買ってきました。
あとそう。塗装の前にまずは面取りせんといかんので、紙やすりでやるのも一苦労だし 面取りカンナ とか買ってみたのですが、木目がバラバラの集成材で使っちゃアカン奴でしたね。最初の一手で後悔する未来が容易に想像できたので、諦めて紙やすりで頑張りました。
そしてその上からニス。一気に貫禄が。
塗りやすくて評判の 和信の水性ウレタンニス です。両面2度塗り、さらに表だけ平らに磨いて3度塗りで仕上げるつもりだったのですが、 ニスの薄め方が足りなくて刷毛スジだらけにしちゃったんで、もいちど磨いて4度塗り。仕上げ塗りは30%くらい大胆に薄めちゃってよかったんですね。
結局スジは消しきれず、あまり削り過ぎてステインまで剥げると取り返しがつかないのでこの辺で妥協しました。まあこのくらいなら木目とも思えるし、初めてなら上々でしょ。むしろつるつるより好き。
ちなみに今回、カット済の状態で買ったので端材もないし、ステインやニスを試し塗りする場所がないので全て一発勝負するしかないのですが、よく考えたら脚をつける場所は見えないのでそこで試せばいいですね。灰色のが脚の取り付けパーツです。
これはオークのステインを2倍と10倍に薄めて塗ってみたんですが、10倍(右)でもこの染まりっぷりですよ。一方のメープルは原液でもあまり染まらないので濃度決めに難儀しましたが、メープルの2倍希釈にオークでほんのちょっとだけ赤味足し で落ち着きました。
ニスを塗ると色が際立つので下地は薄めにと気を付けてたものの、結局予想より濃いめに仕上がっちゃいましたが、まあ嫌いじゃないのでいいや。 あともし無着色ならどんな仕上がりだったのかも気になってたので、これも脚をつける場所で試してみたらこんな感じ。無着色でもよかったような、でもやっぱ着色してよかったような?。ニスは光や見る角度によってかなり印象が変わるので難しいところです。
でも削り過ぎるとリカバリできない一発勝負はやっぱキツイので、ニス仕上げでの着色はもうやりたくはないかな。オイルならいいけど。
そして念願のテーブルが
てことで2日かけて概ね満足に仕上がったので、あとは脚をつけて完成。この土台を付けたあと、最後に脚をねじ込みます。そういやこの OLOV、最大長 90cm まで伸ばすとかなり不安な感じに机がユサユサ揺れます。前に仕事机を買った時は OLOV では頼りなさすぎてもっと太い GERTON にしたのですが、あの時よりは軽い天板だし大丈夫じゃないかな?と淡い期待はしてたものの、やっぱユサユサ揺れますね。何か補強した方がいいのかも。
でも高さ 90cm のテーブル脚でこんな安価に済むもの他にないからなぁ。結果的に天板7368円、脚4000円、ニス1680円、ステイン555円で、計14000円くらい ですかね。
なお、この机を置いたせいで こないだ新天地に落ち着いたばかりのヘデラさん がまた微妙な境遇になりましたが、それほど直射日光を好む草でもないので、ちょうどいい庇にはなるのかな。この机も午前中は日に晒されるので、ニスの保護性能がどんなもんか興味深いところです。
昨日の昼に完成して、晩朝昼晩とゴハンを食べましたが、窓全開で海を見ながらのゴハンは本当清々しいですね。ぜひ外の景色と一緒にお見せしたいところですが、家の場所が丸わかりなのでさすがにやめときます。
今までのように食事中にネットを眺めたりはできなくなりましたが、ずっと外だけ眺めてても退屈じゃないし物も考えられるし、食後もダラダラとネットを見続けなくなくなったのでむしろよかったですね。
今日は試しに電気を消して ランプの明かりで 夕食を食べてみましたが、これなら夜でも外が見えるし2面窓を全開でほぼ外気なのでちょっとしたキャンプ気分。こんな大掛かりになるとは思ってなかったけどホント作ってよかった。