昨晩は淡路島北端の 淡路SA にお世話になったので、今朝はまず明石海峡大橋を渡って神戸側へ。ツアーは 9:30 からなので、その前に灯台でも見に行きましょう。現役ではない保存灯台ですが、旧和田岬灯台 といいます。
ついこないだ 佐渡島で同じ作りの姫埼灯台を見ましたが、どちらも明治に作られた歴史ある灯台。こちらの方が少し古いので、現存する最古の鉄製灯台となります。 この灯台が元々あった和田岬ってのは神戸港の入口で、昨日もフェリーや遊覧船で前を通りましたよ。今は埋め立てで地形が変わったので和田岬灯台は廃止されましたが、代わりに作られたのが 昨日ちょっと出てきた「神戸和田岬防波堤灯台」 ですね。
あとはツアーの集合場所までは国道2号を海沿いに走れば着きますが、海沿いの狭い土地に国道、JR、山陽電鉄が3段構えで並走してて、なかなかすごい光景だなと。
さてツアーの集合場所に到着。早めに着いたので周囲を散歩してましたが、橋の下になんかいろいろ詰まってますね。明石海峡大橋の下には展望台があって、そこまではツアーじゃなくとも見学できるのです。 展望台に上がれば通路からはこんなカッコいい光景が。もちろん外側の景色もきれい。
もうこれだけでもすでにここまで来た甲斐はありますが、 ツアーに参加すればヘルメットを着用してさらに先まで!。周囲にさえぎる壁はないので吹きっさらしだし、 足元もこんな!。下の海まで50mくらいありますが、最初は怖いものの車も走れる頑丈な金網だし、前を見てれば網目のせいで下はほとんど見えないので、すぐに慣れて普通に歩けるようになります。でもスマホや物を落としたら最後なのでツアー前に何度も注意されますし、スマホはストラップ付きの透明ケースを配られて入れさせられますね。
で、この通路をどこまで行けるかというと、なんとこのまま 1km ほど先、吊り橋の支柱まで歩きますよ!
これは支柱の所から下を見た写真ですが、下の土台がまたすごくて、水深 50m もある海の真ん中に 直径80m、高さ70m もの鉄枠 を沈めて、その中にひたすらコンクリを長し込んで作るそうな。潮流が速い明石海峡ですから何をするにも一苦労です。
さらにその土台に 高さ約 300m もの吊り橋の支柱 を立てる訳ですが、支柱を土台に固定しているのは超巨大な、でもごく普通の形のボルトなんですよね。固定するネジは直径 15cm、長さ 13m もあるらしいですよ。 そしてこの見学ツアー、支柱の上にも登っちゃいますからね!。晴れてるだけでも万歳なのに今日は見通しがとてもよくて、ホント最高の眺望。ありがとう!。空気を読んでくれて台風ホントありがとう!
写真はまずは神戸市側の景色。ここは神戸市の一番端っこですが、見渡す限り市街地や住宅地が広がってますね。150万都市は伊達じゃない。 続いて反対側の淡路島側。昨日行った江埼灯台も見えますよ。
こうして見ると小さな島みたいに見えますが、見えてるのは島の北端だけで、奥のさらに奥の山並みまで淡路島ですからね。やっぱでかいよ。 支柱の上はこんな感じで、しっかりした壁に囲まれてるので高さの割には怖くないですね。奥に見えてるのが吊橋を支えてるケーブルですが、直径 1m 以上ありますからね。
景色を充分堪能したらまた下に戻って、帰りもやっぱり1km歩きますが、帰りは橋の端っこの細い通路を帰ります。もちろんここも床は金網ですが、もうみんな慣れた感じ。 通路を歩いてたらたまに飛び降りられそうな場所があってすっごい気になりますが、橋を外側からメンテナンスするための移動式の足場への乗込口だったのか。何かと思ったよ。
以上で充実のツアーは終了。ホント大満足!。あとは資料館などを好きに見て回りますが、明石海峡大橋って今でも吊り橋では世界最長だったのなー。吊り橋の長さってのは2本の柱の間の距離の事ですが、今もダントツの世界最長でギネスブックに載ってるそうです。ギネスブックの認定証って初めて見た。
ツアーでは元技術者の方がこの認定証の事なども解説してくださいますが、ギネスよりも右側の写真、明石海峡大橋の10年にもわたる工事でひとりの死者を出さず完遂した事へ表彰の方が何よりも誇らしい、と語られてました。 あと吊り橋と言えば、この アンカレイジ!。吊り橋のケーブルを両端で固定する、コンクリートの巨大な重しですね。吊り橋といえば高い支柱や橋に目がいきますが、巨大建造物好きとしてはこっちもたまらない!
資料館にこの内部の模型もありましたが、明石海峡大橋の直径 1m 以上あるケーブルを1本のまま固定するのは無茶なので、ケーブルを構成している数万本のワイヤーを小分けにほぐして固定してるらしいです。整然と並ぶケーブルがたまらない。
てことで午前中は全て明石海峡大橋に捧げましたが、午後は何をしようか考えた結果、すぐ隣は明石市なので、日本標準時子午線 を見に行くことにしました。学生の頃は帰省のたびに18きっぷでここの前を通ってて、「あれが日本標準時かー」とか眺めてたもんですが、実際やってきたのは初めて。 天文科学館なのでプラネタリウムや星に関する展示がメインですが、この場所にあるだけあって時間や時計、標準時子午線に関する展示も充実してますよ。昨日に引き続き、また小学生の社会見学に鉢合わせして大変にぎやかです。 科学館で予備知識を得たら、せっかくなので街中にある東経135度子午線スポットを見て周りましょう。他にも駅とかいろんな場所に子午線だらけ。子午線上にある建物の便乗ぶりが面白いけど、交番の写真を撮るのはちょっとおっかなかった。
ちなみに、これらの位置は天体観測での経度を基準にしてるそうで、地図に記された経度(日本測地系)とも、GPSが算出する経度(世界測地系)とも数100mとかズレてますが、もう今更どれもどうにもできないので、そういうものらしいです。いろいろと難しいのね。
あと、なんでか天文科学館で マンホールカード を配ってたのでゲットできました。初ゲット以来 集めようともしてなかったので3年目にしてやっと2枚目。
もらった以上は現物も見ないと気が済まないし、ご親切に場所まで書かれてたので見に行きましたが、おかげで今日だけで3度くらい同じ路地を往復する事に。不審者か!
そして明石港にはいい灯台があるのでそれも訪問。旧波門崎燈籠堂 といいます。明治に洋式灯台が作られ始める前から使われてた日本式の灯台ですね。石造りの物としては現存最古だそうな。
それにこの港には防波堤灯台もたくさんありますが、目の前まで近付ける灯台が多くて灯台コレクションが捗ります。
てところでもう16時。せっかくだし 明石焼き でも食べたいなと思ったものの、時間が中途半端すぎるし駅前のお店が多いので駐車が面倒で結局断念。そんじゃどうするかと考えた結果、このあと有馬温泉に行くつもりだし、それなら六甲山の夜景を見に行く事に。
夜景と言えば定番の 六甲山天覧台 に来てみましたが、日が暮れる前に着けたので昨日からの観光スポットを上から一望できてよかったですね。夜景までは1時間くらいかかるし寒くなってきたので諦めましたとさ。それにしても、いい角度で撮ろうとすると必ず入ってくるキジがものすごく気になる。何の説明もないし。
メシログ 9/28(金)
- 朝食: 神戸淡路鳴戸道:淡路SA上り たこ天丼 (¥880)
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24時間営業のフードコートがあるので朝からご当地メニューが食べられますが、いちばんご当地ぽい物を選んだら重い朝食に。
たこ天は結構でかいのだけど前歯では噛み切れないので、丸ごと口に入れて奥歯で噛み切るしかなくて結構疲れます。 - 昼食: トムズカフェ舞子店 たこ飯セット (¥1080)
- また蛸!。明石海峡大橋の展望台、舞子海上プロムナードにあるカフェです。展望台の上だし厨房も小さい割には凝った料理が出てきます。トンカツで橋がかかった 明石海峡大橋カレー も惹かれたものの、まあカレーだしなぁと思って蛸の方に。
- 夕食: 中国道:西宮名塩SA上り 飛魚だしラーメンセット (¥980)
- 飛魚がここの名物って訳じゃないと思いますが、近くの有名店の名物ラーメンをSAでも出してるらしいです。実際美味しかった。
旅のきろく 9/28(金) 晴れ
- 走行距離: 264.3km (計2593.9km)
- 高速料金: 神戸淡路鳴戸道:東浦 〜 垂水 ¥860 (通常料金)
- 高速料金: 阪神高速:永井谷 〜 からと西 ¥800 (通常料金)
- 給油: 162 x 24.00L (名神:多賀SA上り)
- 駐車: パラカ神戸市天神町第1駐車場 ¥200 (40分)
- 駐車: 神戸市立舞子駅前駐車場 ¥1000 (5時間)
- 駐車: 明石市立天文科学館駐車場 ¥200 (2時間)
- 入浴: かんぽの宿 有馬 ¥800
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露天なし、ロッカー無料、シャンプーあり、ドライヤーあり。
神戸だし有馬温泉に入りたいと思ったものの、日帰り入浴施設みたいのはなさそうだし駅前は駐車場も高めだったりで、いろいろ探した結果、少し外れのかんぽの宿に。露天はないけど有馬温泉独特の金色のお湯にも入れたし満足。駅前の雰囲気がよさそうだったし、また機会があればちゃんと泊まりに来たいかも - 宿泊: 名神:養老SA上り (車中泊)
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朝食可、売店24時間営業。
洋式トイレあり、シャワートイレあり。
あまり特徴はないけど昔ながらのSAらしいSA。小型車駐車場があまり多くないしトラックも近いのであまり静かではないかな。