フェリーが神戸に着くのは朝7時半。メリケンパークの施設の大半は10時からなので、まずは朝でも見られる場所を散歩。メリケンパークの隣、ハーバーランドの端っこに立っている 旧神戸港信号所 を見に行きました。 神戸港で最初の信号所が記念に移築保存されているとの事で、石造りの土台部分や無骨な鉄骨がカッコいいのですが、それよりも気になるのが隣の川崎重工の工場。むっちゃ目立つ場所で潜水艦を整備しとる。横須賀でも同じくらいの距離で停泊はしてますが、さすがに整備はもうちょい目立たない場所でやった方がいいような気が。
9時になるとまず ポートタワー が一足先にオープン。冒頭の写真の真ん中に見える、赤い鼓みたいなタワーですね。先鋭的な形のタワーだし比較的新しいのかと思ってたらなんと1963年完成との事で、内装は昭和な雰囲気。 タワーから見た神戸の街。山が近いなぁ。いくら土地がなくともさすがにあの山の上までは埋めつくさんのなーと一瞬思ったものの、よく見たら相当な高さまで攻めてますね。家の建ってる上限あたりを探検したら面白そう。
タワーの近くにある、神戸港震災メモリアルパーク。阪神淡路大震災で崩れた岸壁の保存公園ですね。25年近く海水に漬かってても結構そのまま残ってる事に驚いた。
この辺でそろそろ10時。いろいろ営業しはじめたのでまずは神戸港の遊覧船から。遊覧船の会社はいくつかあって、さらに便によって航路が微妙に違うのでよく吟味しましょう。 今回乗ったのは 神戸ベイクルーズの Ocean Prince。他の船に比べてオープンデッキが広くて全方位見やすいのと(というより他の船がデッキが狭くてイヤ)、マストのせいで神戸大橋はくぐれないものの、代わりに工場近辺をゆっくり巡ってくれるらしく、むしろ大歓迎。
船が出港するとまずは川崎重工の造船所。さんふらわあきりしま が停泊してますね。
今年新造船が完成したのでこの船は引退する身ですが、他の船のドックスケジュールの関係上、もう少しだけ働くらしく、名前も新造船とかぶらないように 「さんふらわあきりしま1」 に変えられてますね。なんにせよ長い間お疲れ様でした。 で、川重の神戸工場といえば潜水艦ですよ。この巨大浮きドックの中で新たな潜水艦を建造中です。布の隙間から少しだけ中も見えましたね。ドックの横のロゴがなんとも力強くてカッコいい。カワサキヘヴィインダストリー。 そして川重のすぐ隣には三菱重工の造船所もあって、これまた潜水艦作ってますよ。国内の潜水艦工場がこんな全部一箇所に固まってていいんだろうかという気もちょっとしますが、まあ大丈夫なんでしょう。
この潜水艦、反対側もちらっと見えましたが、511と艦番号も書かれてたのでひょっとして完成間近なのかと思って後で調べてみたら、この直後の 10/4 に進水・命名を控えていたおうりゅうさん だったんですね。 それにしても川重にも増して、これまた目立つ場所で建造するもんだなぁと。さすがにブロックを組み合わせるたりする過程とかはもうすこし見えない場所でやるとは思うし、進水式のためのお披露目場所なのかも?
などなど、すでに見どころだらけで大興奮ですが、造船所の後は神戸港の灯台巡りもしてくれますよ!。なんなのこれ俺のための船か!。俺のための船なのか!
真ん中のは神戸港のシンボルみたいな灯台ですね。普通、灯台に文字とか書いちゃダメらしい んですがここだけ例外になってるそうな。他の灯台も、防波堤灯台とは思えない立派な灯台が多いですね。
そしてさらに灯台。神戸メリケンパークオリエンタルホテル灯台 です。ちっちゃいですがこれでも正式な灯台なんですよ。元々は別のホテルの上に建ってたらしいのですが震災の被害で解体される事になり、このホテルがその役割を引き継いだのだそうな。 年1くらいの一般公開日か、もしくは宿泊すれば目の前で見られるらしいので、いつかまた神戸観光するなら1泊くらい泊まってみたい。調べてみたら豪華な見た目の割には全然リーズナブルだった。
あとクルーズの思い出といえば、ポートアイランドって大学のキャンパスがいっぱいあるそうで、なんとも優雅な景色でしたね。これは神戸学院大学ですが、なんかお嬢様とかいっぱいいそうな雰囲気。毎日海辺でランチとかいいなぁ。
クルーズを堪能した後は、最後に 神戸海洋博物館 を見に行きましょう。ホント僕の好きな物だらけで素晴らしい公園ですが、これまたすごい建物だなぁ。帆船の帆と波がモチーフらしいですよ。
海洋博物館は船の科学館という感じですが割とアッサリしてて、併設の川崎重工のPR施設、カワサキワールド の方が楽しめます。なんでカワサキワールドも併設なのかと思ってたら、この建物からして川崎重工謹製なんですね。他にも世の中の川崎重工製のものがいろいろ列挙されてて、思った以上にいろんなもの造ってたんだなぁと。 さすがカワサキですからバイクもいっぱい展示されてますよ。これが噂の カワサキか‥。好きな人には垂涎モノでしょうけど僕はよく分かりませんが、バイクをまじまじと眺めた事もなかったので、リッターバイクの重量感はハンパないなとは思いました。
てな感じで午前中でメリケンパークの見たい物は全て堪能できて大満足!。次はせっかく車なんだし、少し足を延ばして 淡路島に来ましたよ!。何年か前に一度高速で通過はしたけど、島内もちゃんと観光してみたかった。
まず来たのは一気に島の南端、うずの丘 大鳴門橋記念館。前回来た時は 対岸の徳島県側にある架橋記念館 でいろいろ堪能しましたが、こちらはそれに比べると子供向けな内容みたいですね。この後の予定で時間が押してたので今回はパスで。
今回ここに来たのはそれよりも、前回来た時から気になってた ご当地バーガーがお目当て なのです。バーガーについては後ほどメシログにて。 バーガーを食べた後は淡路島の最南端へ。道の駅 にもなってて、ここでもバーガーは食べられるのですが、なんと この道の駅、木曜定休なのですよ。上の大鳴門橋記念館とお互い休日を補完してるのでどちらかでは食べられますが、やっぱ来た人は困惑してましたね。
でも店舗は休みでも駐車はできるし公園からの景色は楽しめますよ。橋の下のほうまで遊歩道で降りて行けて、下から見る大鳴門橋も大迫力。
あとこんな端っこだし海の難所ですからもちろん灯台があります。門埼灯台 でございます。道の駅の敷地内にしれっと建ってますよ。四角くてあまり見ない形の灯台ですが、銘板がないのはちょっと残念。
次に訪れたのは、一気に淡路島北部まで移動して 北淡震災記念公園。
ここを通っている野島断層は阪神淡路大震災の震源からも近く、一気に数mも地表まで断層ががズレたので、その痕跡を保存してる施設ですね。この写真の真ん中を奥まで走ってるのがズレた断層ですが、スパっとズレた側溝や垣根の跡も残されてます。 まさにその断層の上に建っていたお宅。このお宅の手前、写真の赤い矢印沿いに地表が数mもズレたものの、ものすごく頑丈に作ったお宅だったので家自体はほぼ壊れなかったそうです。震災後もしばらく住まわれてたらしいですが、今ではこの施設がの一部として展示されていて、中まで見学できます。
他にも地震に関する展示や地震の体験コーナーもあって、たまたま他に誰も居なかったので1人で体験させてもらったら、開始直前に 社会見学の小学生がわらわら入ってきて晒し物に!。羞恥プレイか!。ここで無様にコケたりしたら末代までの恥なので必死で平静を装って耐えましたさ。そして終了後は入れ替わりの小学生全員と挨拶プレイ。こんにちわー。はいこんにちはー。 そういやここの見学後、隣の公園になんかデカい柱が倒れてたのでこれも震災で壊れた物かと思ってたら、先月の台風で倒れた風力発電の風車だったんですね。そういや遊覧船でもなんか半分壊れたような灯台を見かけましたが、それも同じ台風だそうな。あまり覚えてなかったけどすごい台風だったのなー。
といったところで17時。あとは日が暮れるまで灯台巡りでも。淡路島の北端、江埼灯台 ですよ。明治完成の歴史ある灯台。銘板がカッコいい。
明治灯台はこの形の灯台が多いのですが(同時期の例)、こっち側から見ると見た目はカッコいいけどライトは見えないし、反対側から見るとライトはカッコいいけど近すぎてあんまいい見た目で撮れないしで、なかなか難しい。
この灯台の横にも先ほど見た野島断層が通ってるので、ここまで登る階段が崩壊したり灯台もヒビが入ったりしたようですが、倒壊などはせずちゃんと残ったのはスゴい。
あとは温泉に入って、前回来た時もお世話になった 淡路SA にまたお世話になる事にします。写真は温泉の駐車場からの眺めですが、露天風呂からもこの景色なのでしばらく眺めてましたね。明日はこの明石海峡大橋を見学しに行きますよ!
メシログ 9/27(木)
- 朝食: こうべエキスプレス レストラン 和定食セット (¥500)
- フェリーの朝食は洋定食、和定食、カレーの3択ですが、洋定食はパンとスープ、和定食はご飯とみそ汁が渡されるというだけで、おかずは洋風(これ)と和風(焼き魚)のどちらを取ってもいいので、これでも和定食なのです。
- 昼食: あわじ島バーガー うずの丘店 あわじ島オニオングラタンバーガー (¥1030)
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本文に書いた通り、前から気になってたあわじ島バーガー。高速のSA、PAでは売ってないので、高速から降りないと食べられません。
イチオシは写真の2つなので散々迷った末にグラタンの方にしましたが、それ以外のメニューもだいぶ個性的で気になるんですよな。他のもまた食べに来たいけど、淡路島に来る事もそうないからなぁ。 - 夕食: 美湯 松帆の湯 鯛めし卵かけご飯 (¥780) とたまねぎ天ぷら (¥200)
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淡路島北端近くにある温泉施設ですが、食事も美味しそうだったのでここで食べてしまいましょう。
鯛ごはんには「卵かけ」と「なましら酢かけ」があって、しらす丼は食感が苦手なので卵かけにしたんですが、これ 「なましら酢」って名前のしらす風味のポン酢 ですね(帰って写真見るまで気づかなかった)。それならそっちの方が面白そうだし、そっちにするんだった!
旅のきろく 9/27(木) くもりのち晴れ
- 走行距離: 170.7km (計2329.6km)
- 高速料金: 阪神高速:柳原 〜 第二神明接続 ¥410 (通常料金)
- 高速料金: 第二神明:須磨 〜 神戸淡路鳴戸道:垂水 ¥210 (通常料金)
- 高速料金: 神戸淡路鳴戸道:垂水 〜 淡路島南 ¥1910 (通常料金)
- 駐車: タイムズコーナンハーバーランド ¥1000 (4時間)
- 入浴: 美湯 松帆の湯 ¥700
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露天あり、ロッカー無料、シャンプーあり、ドライヤーあり。
上に書いたとおりで、露天風呂から明石海峡大橋が見えるし、料理もご当地メニューが多くて美味しいし、いい施設でした。 - 宿泊: 神戸淡路鳴戸道:淡路SA上り (車中泊)
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朝食可、売店24時間営業。
洋式トイレあり、シャワートイレあり。
日本屈指の巨大SA。上り線と下り線のSAは別施設だけど行き来できるので、どちらでもお好みで。下り線側は観覧車が明るいのでシェードないと寝にくいかも。
駐車場が恐ろしく広いですが、トラックは空いてる場所に停めに来るので、誰も居ない場所よりむしろまばらに停まってる辺りが狙い目。