はじめてターキー焼いたイエー!
というかちゃんとターキー食べたのも生まれて初めてな気が。毎月、酒飲み友達で集まって旨いもの食う宴会してまして、12月は例年だと美味しいお店のローストチキンをお取り寄せしてたんだけど、今年はちょっと手配が遅れて買えなかったんですよ。で、そんなら代わりに七面鳥焼いてみたい!と提案してみたら、そのまま責任者になりました。
それにしても、七面鳥食いたい!と言い出した時の、食ったことある人のテンションの低さよ。口を揃えて 「七面鳥よりも鶏の丸焼きの方がが安くて美味しいよ?」 と言われましたが、僕は七面鳥食べた事ないから食べたかったんですう!。一度焼いてみたかったんですう!(ちなみに鶏の丸焼きをした経験もナシ)
12がつ18にち:こんにちはターキー
提案したのが17日で、宴会は22日。調べたところ、解凍に3日、仕込みに1日 かかる見込みなので、すでに待ったなし。探せばもっと安い店があったかもしれないけど面倒だったので 安定のミートガイ で翌日到着。コストコならかなり安く買えるみたいね。いいなあコストコ。 もろにクリスマス時期だしやっぱ割高なのかなと思ってたら特売セールしてて意表突かれたよ (通常¥7600)。そして楽天やamazon支店では特売してるのに 本店 だけなんでか高いのが謎。ふつう逆じゃね?てことでまずは、この氷の塊を冷蔵庫で3日ほどかけて解凍ですね。解けると汁が漏れてくるので下に皿なり敷きましょう。氷水につけとけば半日くらいで解凍できるらしいけど、冷蔵庫が一番オススメだそうな。じゃ、3日後にまた。
12がつ21にちあさ:たたかいのときはきた
さて3日経ちました。触った感じ解凍できてるぽいので袋を開けてご対面です。うわあでけえなんだこれ。鶏とサイズが違いすぎる。比較対象がないですが、下のまな板が 36x20cm です。胸の赤いバッジは肉の内部の温度が分かる簡易温度計で、肉の内部まで安全な温度になるとピョコっと飛び出すらしい。
このままスパイスまぶして焼くでも別にいいらしいですが、せっかくの機会なので、出来る工夫は全てやりましょう。焼く前に塩水に1日漬けておくと格段においしく焼けるらしいので、まずはそこから。
この塩水の事をブライン液というらしいですが、基本は水1Lに対して塩と砂糖をそれぞれ50グラム。酒、香味野菜や果物も入れると風味が付くとの事なので、今回は以下で。試しに舐めるととんでもない味ですが、下味付けなので気にしない。
- 水 1600cc
- 白ワイン 400cc
- 塩 100g
- 砂糖 100g
- 玉ねぎ 半玉
- セロリ 1本の葉っぱ全部
- 好みのスパイス(今回は胡椒、オレガノ、ローズマリー)
んで室温放置じゃ当然腐るので、浸した袋ごとバケツに詰めて隙間に氷水入れて、冷蔵庫で丸1日。イヤな冷蔵庫だなぁ。いろんなサイトを参考にしましたが、どこのサイトでもブライン液に浸してる写真は生ゴミ袋みたいに見えてしまうのがなんとも。
12がつ21にちよる:なかのひとだいじ。とてもだいじ
毎年恒例で買ってるローストチキンて、お腹の中に詰め物(スタッフ)が入ってるんですよね。あれが大好きでぜひマネしたかったので作りましょう。 七面鳥の内臓は最初から抜かれてますが、食べられる部位はお腹の中に格納されてます。お馴染みレバーと砂肝、あと首の部分が付属。ハツは付いてなかった。身体はこんなでかいのに、砂肝やレバーのサイズは大して変わらんのですね。僕はレバーの臭みは全然平気だけど、今回は皆に振舞うのでちゃんと牛乳で臭み取りして、その間にネックを圧力鍋で1時間煮てスープを取ります。
- ネック 1本
- 水 1600cc
- セロリ 1本の細い部分全部
- 玉ねぎ 1/4玉
- にんにく 2かけ
- しょうが 大匙1くらい
スープが出来たら、肉と野菜は取り出して、スープは別容器へ。ネックの肉はほろほろなので骨を取り除いて細かく刻み、他の内臓や野菜も刻んで以下の順で炒めてしっかりめに味つけときます。まだ完成じゃないけど今日はここまで。
- にんにく 1かけ
- 玉ねぎ 1/4玉
- にんじん 1/4本くらい
- セロリ 太い部分全部
- 七面鳥の砂肝、レバー
- スープの出がらしの肉と野菜
- 塩、胡椒、好みのスパイス(今回はナツメグ、オールスパイス、オレガノ)
- 焦げそうならスープを少しづつ足す
12がつ22にち:ほんとうのたたかいはこれからだ
さて宴会当日。漬けておいたブライン液は全部捨てますが、漬けてた野菜はまだ使いたいので救出。5キロの丸鳥とスープ、詰め物を抱えて元気に宴会場へ。 漬けてた野菜は刻んで炒めて詰め物に合流。ついでに宴会場にベーコンがあったので、豚を混ぜるのは邪道かなとは思いつつもいい味が出そうなので、刻んでカリカリに炒めて合流。そこに最後にフランスパンを丸1本、2cm角くらいに刻んだのを放り込んで、スープと牛乳でぐっちゃぐっちゃ混ぜれば、やっとこさ詰め物の完成。見た目はだいぶアレだけど、単体で食べてもとてもおいしい。迂闊に机に置いとくと全部食われるので注意。
そしてとうとう本題、丸焼きです。ブライン液は洗い流して水気は軽く拭いてから、オリーブオイルをびったびった塗りたくり、塩、胡椒、好みのスパイス (今回はオレガノとローズマリー) をいっぱいまぶしてから、お腹の中に詰め物を腹8分目くらいに詰め込んで (入れすぎると火が通りにくいらしい)、鳥の準備はOK。
それを今回の秘密兵器、オーブン袋 に入れて焼きます。200℃くらいまで耐熱のビニール袋だそうで、鳥に限らずオーブンで肉を長時間焼くとどうしても表面がカラカラになるのを、蒸し焼き状態にする事で防げるんだそうな。 説明書に沿って、袋の中に余裕を持った状態で口をしばり、反対側に蒸気抜きの穴を開けて使うらしい。あと、付け合わせとコゲ防止のため、下にはジャガイモを敷き詰めてあります。
あとはひたすら焼くのみ!。あ、今更ですが、宴会場にはやたら本気のガスオーブンがあるのでこの大きさでも平気で焼けますが、普通の家庭用のオーブンレンジとかだとキツイんじゃないかな (幅より高さがヤバイ)。買う場合はサイズに注意。
焼き時間は、ミートガイの説明によると、160℃で3〜3.5時間とのことでしたが、ここのガスオーブンは普通より火力が強いのと、オーブン袋での蒸し焼き効果もあるので、150℃で様子を見ていたところ、2時間半くらいで温度計が飛び出した。
予想よりも早すぎて困惑したけど、焼きすぎてパサパサになったらヤだし、あとオーブン袋の効果か、あんまり色がこんがりしてなかったので、鳥だけ袋から取り出して、汁を全体に浴びせてから 300℃ で5分程度焼いて終了という事に。あとは落ち着かせるため1時間放置。
そうそう、オーブン袋ですが、袋が肉に触れてるとそこに皮が張り付いてはがれてしまう ので、説明書どおり、袋の内側は余裕をもたせましょうね。焼き始めると蒸気でパンパンに膨れます。
けっか:よそうがいにうまくてこんわく
という事でねんがんの七面鳥丸焼きを手に入れた訳ですが、まあとりあえずビジュアル的には大盛り上がりですね。鶏の倍くらいでかい丸焼きだし。で、皆わくわくしつつも 「でもパサパサしてるんでしょう?」 と身構えて食べ始める訳ですが。どうしよう。予想外に旨い、という感想しか出てこない。なんだこの展開。パサパサとはいったい。僕は初めてだから他は知らんし、まあ我ながら頑張ったのでもちろん旨いですが、今まで他で七面鳥食べた事がある人もとても旨いと言ってたので、ブライン液とオーブン袋の効果ですかね。もしやらなかったら本当にパサパサなのか興味はあるけど、わざわざ自分でやるの嫌だしなぁ。クリスマス明けの特売品でも買ってみるか。
あと、お腹の詰め物が初回にしてはかなり完成度が高かったのがとても嬉しい。といっても、例によって何もかも目分量なので、二度と同じ物は作れないと思うけど。
ああそういやソースも作りましたよ。七面鳥といえは グレイビーソース らしいです。つーても焼いたときに大量に出てくる汁を煮詰めて味を整えるだけですけど。
塩っ気は元の汁から十分すぎるのだけど甘みが欲しかったので、味をみながら砂糖を足して、あとワインビネガーすこし。砂糖とワインビネガー入れて煮詰めれば大抵美味しいソースになるからステキ。
12がつ23にち:ほねまでいっとく
予想外に美味しく焼けた甲斐あって、七面鳥さんは数時間でほぼ食べつくされましたが、後にはでっかい鳥ガラも残るわけで、せっかくだから貰って帰って骨まで堪能しましたよ。玉ねぎ、セロリ、にんにく、しょうがと一緒に圧力鍋で2時間ほど煮込んだら、まー濃厚なスープができましたね。どうせだから肉片や野菜ごと全部スープにしたかったのだけど、細かい骨が山ほど混ざってて大変です。まず目立つ骨を箸で除いてからフードプロセッサーで粉砕して、どろどろになったペーストを味噌漉しで味噌汁よろしく溶いたらなんとかなった。最後に残ったカスを食べてみたら、まあ美味しくないすね。
あとはこれにしょうゆを足すだけで天下一品みたいな濃厚なラーメンスープになりますよ。これは素晴らしいと ペットボトルに詰めて冷蔵庫に入れたら翌日全部固まってたけどな。体温程度ですぐ溶けるので溶かして使いましょう。