目の前に見えているのは日向大島。この島には、灯台好きとしては外せない明治灯台、 鞍埼灯台 がありますので、せっかくですから見にいきましょう。というかそのためにここまで来た。
ちなみに観光地として有名な 都井岬灯台 もここからなら近いのですが、むかし一度行ったので今回は行きません。
で、日向大島なのですが、まあ島ですから当然船で行きます。市営の渡船 (往復800円) が1日4便も出てますが、今日の夜には宮崎市まで戻らないといけないので、午後の便では遅すぎます。朝7時の便で行って、10時の便で帰ってくるコースで。
なお島には港が2つあって、島の南側の竹之尻港で降りれば灯台に近いのですが、今日は風は強くて竹之尻に着岸できんかもとの事。その場合は 島の北側の小浜港から灯台までの4.4kmを2時間半で往復 せんといかんので、10時の便で帰るの無茶じゃね?とだいぶ心配されました。 でもそこは熟練の船長さんですからね。ちゃんと竹之尻港に着岸してくれましたよ!。小浜港からの往復は正直キツイなとは思ってたので本当助かりました。ありがとうございます!
船のへさきからこの階段に向かって降りますが、港内でもかなり揺れてたし、足元のおぼつかない人じゃ無理なくらいではありましたね。さっさと逃げないと波しぶきかぶりそうだったし。
てことでまずは鞍埼灯台まで 2.6km のウォーキング開始。竹之尻港より南側には灯台しかないのでずーっとこんな感じの細道だけど、舗装されてるし全然楽ですね。たまにチラチラ灯台が見えたり海が一望できたりする以外、ホント何もないですけどね。 鞍埼灯台でございます!。明治から現存の灯台で、日本初の無筋コンクリート造の灯台だそうですよ。明治灯台ってでっぷりしてて存在感があってスキ。たぶん こないだ行ったトドヶ埼灯台 と並んで、「行けるけど行くのがめんどい灯台」 のひとつでしょうね。 帰りは竹之尻港に着けるのはまず無理と言われてたので、島の北側の小浜港まで、また 4.4km 歩きます。まあ元々、せっかくここまで来たのだから小浜港側まで全部見て周るつもりでしたけどね。
竹之尻港〜小浜港間は民家もあるし、道も少し広く立派になりますが、どうも見た感じ、全部空き家ですね。船員さんに聞いたら、数年前からもう誰も住んでないそうな。港の周りの民宿とかも、つい最近までやってたかのような生々しい生活感でした。
それでもまだ毎日定期船が出てるのは、一応野外活動施設があるのと、釣り場として有名だからなのかな。今朝島に渡ったのは僕と釣り人合わせて3人。帰りの船は僕1人だけだったので、ずっと船員さん達と雑談しながら。
日向大島は予定通りこなせたので、あとは夜までのんびり宮崎方面に北上しつつ灯台めぐりです。この辺はいい灯台がいっぱいあるのですよ。
まずは渡船が出る港からすぐ近く、油津港の沖の 裸碆(はだかばえ)灯台。最初見たとき 「裸婆灯台」 かと思って、なんでそんな名前になったのか困惑したもんですが、「碆」 は矢じりの石とかの事らしいので胸を撫で下ろしました。
あと油津港は深く切れ込んだ湾で防波堤灯台がやたらいっぱいあるので、3つとか4つとか一緒に撮れてちょっとカッコいい。
さらに北上、鵜戸埼灯台。こんな灯台初めて!
てっきり灯篭の部分が光るのかと思ってましたが黄色い部分もコンクリで、よく見たら上に小型灯台みたいなライトが乗ってますね。ちょっとションボリ。 で、その鵜戸崎には有名な神社、鵜戸神宮 があるのですよ。この写真の階段の奥の洞窟の中に本殿がある、ちょっと珍しい神社です。 その洞窟の奥には 「おちちいわ」 という、まあそんな感じの岩がありまして、そこからしたたる水で作ったおちちアメとアメ湯が有名らしいですよ。名前から分かるとおり安産や育児のご利益なので僕には無縁ですが、まあせっかくですから。
まだまだ北上、サンメッセ日南 でございます。モアイがありますよ!(右奥)
勝手に作ったとかではなく、本当にイースター島のモアイの復元に協力した友好の証という事で許可をもらって完全再現したらしいです。
正直言うとですね、モアイはまあちょっとぐらいは見たかったですが、どうにも全体的にノリが宗教的なのと、入場だけで700円取られるのでかなり迷いましたが、まあ一度くらいは行ってもいいかなと。どうせなら天気のいい日に来たかったけど。
見ての通りモアイ以外も独特な世界観で、楽しんで見れば結構楽しいのですが、敷地がやたら広いうえにカートはさらに有料なので、すでに7km歩いてる身としてはツライ。そして雨が本格的に降ってきてさらにツライ。
その後も、晴れてれば最高なんだろうなぁという宮崎らしい景色が続くのですが、まあーずっと雨でしたね。結局、行こうとしてた灯台もいくつか断念したし、いつかまた来るか。あ、ここは有名な景勝地、堀切峠 というのですが、全然峠っぽくないすねここ。
これまた有名な観光地、青島神社、なのですが、相変わらずどんよりですとも。もう傘もさせないほどの強風で修行みたいな気分。 青島神社は学生の頃に何度か来てるんですけどね、なんでまたこんなヒドイ天気の中また来たかというと、やっぱり灯台なんですけどね。島の一番外洋側に 日向青島灯台 はひっそりと立ってます。
見た感じ灯台まで行けそうには見えますが、この鬼の洗濯板が曲者で、岩の部分は海草でヌルヌル、踏み外せば潮溜り なので、何のバラエティ番組かと。2歩くらいで諦めました。また来るよコンチクショウ!。
てことで、今日だけは晴れてほしかったのに残念すぎる天気でしたが、九州編はこれにて終了。これからフェリーに乗って宮崎から神戸まで一気にワープです!
宮崎からフェリーというと 志布志−大阪のさんふらわあ が有名ですが、調べてたら 宮崎−神戸のフェリー もあった事を初めて知りました。こちらの方が定価も安いし、早割とか割引プランが多いので安く乗れて助かります。
でも後で知りましたけど いろいろ苦労されてるようで、なんとか存続してくれてよかったよ。船もなかなか年季入ってましたね。個人的には古い船も好きなので大歓迎ですが。
ドキドキ乗船タイム!。こういう機械の中感大好き。今までいくつもフェリーには乗りましたが、大抵、慣れてないマイカー客は船に出入りしやすいスペースに載せられるもんだけど、この船はどんどん奥まで誘導されますよ。船内スロープを上り下りするのは初めて。ワクワクする! 宮崎カーフェリーは今まで乗ったフェリーの中でも特にトラック重視なようで、広いスペースは全てトラック用で、マイカーは船の下層の立体駐車場みたいな狭いスペースに詰め込まれます。狭いと言っても街の立体駐車場に停めるようなもんなので全然難しくはないですけどね。
平日でしたが、マイカーはともかくトラックは満載状態だったみたいで、最後の数台がなかなかうまく収まらず30分くらい出航が遅れましたね。やっぱこんなの毎日やるの大変だよなぁ。
メシログ 9/26(水)
- 朝食: 道の駅 なんごう 持参したパンとカップスープ
- 朝はまだ何も開いてないので持参メシ。
- 間食: 港の駅 めいつ まぐろ串カツ (¥250)
- 日向大島に渡る目井津港にある、道の駅ならぬ 港の駅。食堂はまだ開店前だけど売店は開いてたので眺めてたら美味しそうなの発見。目井津港は遠洋漁業のカツオやマグロで有名な港なのですよ。
- 昼食: サンメッセ日南 レストラン 冷や汁定食 (¥850)
-
鵜戸神宮の近くに 美味しそうな魚介のお店 があったのだけど残念ながらお休み。水木は休みが多いすね。なので次の目的地、サンメッセで食べる事に。オシャレなお店なので高いかと思ったらお手頃だしご当地メニューもあってよかったです。
冷や汁 は冷ごはんに味噌味のだし汁とキュウリやしそをかけて食べる、夏向けのサッパリメニューですね。でもこんな上品なお店でごはんと汁を別に出されると、いきなりドボンorザバーしていいものか悩みますね。 - 間食: お菓子の弥五郎 青島店 チーズ饅頭 (¥150)
- 宮崎のお土産屋でどこでも売ってるチーズ饅頭ですが、直売店があったので食べときましょう。チーズ饅頭はどこかが本家って訳でもなくて、いろんなお店で作ってて店ごとの個性がある んですね。ここのお店のはマドレーヌみたいな食感で、製造直売だけあってまだ温かいしサックリしてて美味しかった。
- 夕食: ミヤチク AGRINA 宮崎県産豚ローストンテキ定食 (¥1680)
-
船の時間に遅れたら困るので、できるだけフェリー乗り場の近くで美味しそうな店を探したらよさそうなのがあるじゃないですか!。入口に 「肉の駅」 とか書かれてて笑う。
牛と豚の精肉業者の直営レストランなのでいい肉を食べられますが、さすがに宮崎牛ステーキはいいお値段なので豚にしときました。むっちゃ厚切りで食べ応えあるし、ソースたっぷりでゴハンが進む。
ちなみにフェリー船内でも夕食は食べられますが、¥1500のバイキング一択だしあまり嬉しそうな感じでもなかったので、陸で美味しい物を食べた方がいいやとなりました。
旅のきろく 9/26(水) くもりのち雨
- 走行距離: 88.0km (計2158.9km) + フェリー約495km
- 給油: 154 x 18.00L (宮崎県宮崎市)
- 宮崎カーフェリー: 宮崎 〜 神戸 ¥21000 (車両4m未満+乗員1名 2等寝台 早割14)
- 入浴・宿泊: 宮崎カーフェリー こうべエキスプレス 2等寝台
-
露天なし、ロッカー無料、シャンプーあり、ドライヤーあり。
朝食可、コンビニなし(軽食自販機あり)。
洋式トイレあり、シャワートイレあり。
早割を使った場合は雑魚寝部屋とベッドの部屋が¥1000しか変わらないので、そんならベッドにしますわな。窓際の通路に椅子が結構たくさん置かれていて過ごしやすかったですね。あとやっぱ大浴場があるフェリーは素晴らしい。