去年 最北端 は行ったし、最西端 もだいぶ昔に行きました。最東端 はまだですが、調べてみたら結構タイヘンそうだな。
ちなみに他には、 九州西端(本土西端)、九州南端(本土南端)、四国西端、四国南端、北海道東端(本土東端) には行きましたね。端っこはロマンなのです。
離島も含めての端っこ は西端以外まずムリなので、せめて本土の端っこくらいは極めておきたいもんですが、あと行ってないのは北端の宗谷岬か。学生の頃にノシャップ岬までは行ったんだけどね。
ということで、まじこ(愛車) と船乗りドライブ9日目。今日は和歌山県の東側を巡ります。
昨晩すでに潮岬の近くまでは来ていたので、朝からさっそく 潮岬灯台 を目指しますよ。灯台とか公園とかなら早朝から行っても見られるしね!
‥‥‥とか思ってたらこれだもん。9時までは狭き門でした。内部の見学時間が決まってるのはよくあるけど、門から閉めなくてもいいじゃん。結局、ここで1時間待ってまで見たいほどでもないので、フェンス越しの写真だけ。
潮岬灯台の隣、紀伊大島にももう一つ有名な灯台、樫野埼灯台 があります。灯台自体も日本最初の石造灯台として史跡だし、それに加えて明治時代にトルコの軍艦が近海で座礁し、住民の皆様が救助に尽力した事でも有名で、慰霊塔やらトルコ博物館やら建ってます。
ここに着いたのがちょうど博物館やら開き始める時間だったんですが、この写真の右の建物、明治から現存してる官舎の管理人のおっちゃんに呼び止められていろいろ解説してもらえました。作ったのも当初住んでたのもイギリス人なので、ドアとかフックとか全部イギリス人の身長基準なんだとか。
灯台を堪能したら次は串本の海を堪能。残念ながら今日から天気は下り坂なのですが、ダイビングの聖地の一つ、串本まで来たからには海の中も見ねばなるまい。さすがにダイビングまでするとここで1日終わっちゃうので、串本海中公園 の海中展望塔で我慢。 海中展望塔の窓から。陸から20mそこらなのに透明度いいしサンゴもいっぱいあるし、さすがですなぁ。塔自体にもソフトコーラルついてて魚もいっぱいやってくるのですが、ダイビング中にここまで落ち着いて撮れる事もそうないので、むしろよく観察できて嬉しい。 串本海中公園は大きな水族館でもないし、1時間もあれば見て回れますが、すぐ隣の海からして南国並みのサンゴや生物が居るだけあって、それをそのまま再現した入口の大水槽が素晴らしかった。
他にもウミガメを産卵から飼育してたり、こんな風にバックヤードにも入れたり、いろいろ楽しめました。やっぱ来てよかった。次こそは潜りに来よう。
続いてまたもや水族館。海沿いを30kmほど進めば捕鯨の町、太地町の くじらの博物館 があります。地図でたまたま見つけたのですが、調べてみたら楽しそうなので行ってみた。
入口を入ればさっそく骨格標本、なんだけど、さすが捕鯨の町、実際にモリで捕獲した鯨の標本ですね。見事に頭骨に突き刺さってますな。プロの一撃や。 くじらの博物館は、捕鯨の歴史とイルカや鯨の生態を両方学べる博物館ですが、鯨やイルカは小さい湾を丸ごと囲って飼ってるんですよな。ひろーい。右奥にも見えてますが、シレっとシロナガスクジラの標本とかも置かれてるし、見所いっぱい。 んで、上の写真に見えてるはしけとかも降りて見にいけるんですが、行くとすぐイルカが寄ってきて挨拶してくれます。愛想いいなぁ。
なお、この日のイルカさんは口の中の魚 (咀嚼済) を放り投げてはキャッチする遊び?が流行ってたらしく、ショーでもないのにキューキュー言いながら皆で見せてくれましたが、微笑ましいけどすげえ生臭い(苦笑)。でもかわいい。 もちろんイルカがいっぱい居るのでショーとかもやってますし、なんとクジラショーまで。やっぱイルカに比べると大きいのでジャンプとかはあんま得意じゃない子も居たけど、それもまた微笑ましい。
と、午前いっぱい南紀の海を堪能しましたが、午後からは打って変わって熊野古道。
なんか熊野古道っていうと、広いエリアにあるいろんなお寺や神社を何日もかけて散策するもんだと思ってましたが、有名どころはほぼ一箇所に固まってて、数時間もあれば巡れちゃうんですね。いい初心者向けページがあったので、そのまま行かせてもらう事にしましたよ。 てことで、まずはいかにも「熊野古道」って感じの道、大門坂。もう連休も終わったし、静かでいいですね。でもずっとデコボコの石段石畳って、登りはいいけど下りはキツくね?、と思ってたら案の定、結局帰りもケチって歩いて降りたら膝がガクガクに。下りはやめときましょう。 大門坂を登りきると急に観光地っぽくなります。こういう階段の観光地の雰囲気は好き。ひとやすみして飲んだひやしあめが美味かった。 そして熊野那智大社、那智山青岸渡寺、那智の滝、と有名どころを一通り。他にいくらでも詳しいページがあるので詳しくは書きません。お寺の雰囲気が好きだったなぁ。
そんなこんなで今日も日が暮れたのであとは風呂とメシですが、今日はいい温泉を見つけてたのです。那智勝浦市街から湾を挟んで対岸に建つ巨大ホテル、その名も ホテル浦島!。この写真の山の下も上も全部ホテル浦島!。まさにバブル!。今なおこの規模を維持できてるのがすごいな。
そして このホテル、なんと船でしか行けません!。作業用道路くらいはあるのかもしれませんが、少なくとも一般客は船以外の選択肢なし。この非日常演出!、ステキ! そりゃホテル浦島ですからね、亀に乗っていきますよね。昭和っぽくていいなぁ。でも中に乗ると通勤電車みたいな味気なさで現実に引き戻されるのがまた笑う。 10分ほどでホテルのメインエントランスへ。ちなみにこの船無料なんですよ。ホテルにしか行かないし、ホテルからもどこにも行けないもん。まさにひととき、世間から隔絶される竜宮城ですね。今回は日帰り入浴だけど、2〜3泊くらいだらだらしてみたいわー。
日帰り入浴は¥1000でホテル内の4つの大浴場全部に入れるし、そのうち2つは 洞窟露天風呂!。わくわくしますね。でも残り2つは何の変哲もない内湯なんですけどね。硫黄臭強めのいかにも効きそうなお湯で気持ちよかった。
あと嬉しいのが、さすがこんな隔離空間だけあって、ホテル内にコンビニや、宿泊客以外も普通の値段で食事できるメシ屋街も軒を連ねてます。もはやタウン浦島!。駐車料金をケチるため3時間で4つの風呂制覇と食事までしたらかなり慌しくなっちゃいましたが、ホントここはゆっくり泊まってみたいもんだ。
メシログ 5/9(火)
- 朝食: 道の駅すさみ (開店前) 持参したパンとスープパスタ
- 軽食: 串本海中公園 売店 みかんスムージー (¥290)
売店で見かけて、これって普通凍らせる奴じゃね?とか思いつつ、美味しそうなので買ってみた。皮まで丸ごと入ってるとの事で、なるほど、ちょっぴりビターなような、でも生のみかんをそのままジュースにした感じでとてもいい。
それはそうと、今日これを見るまで、有田みかんの有田って佐賀の有田だと思ってました ホントすんません。 - 昼食: しっぽ (くじら博物館近く) くじら竜田揚げ定食 (¥1600)
さあイルカや鯨について学んだあとは 食べますよ!。そりゃ捕鯨の街だし食べるでしょ!
くじらの刺身はあまり得意じゃないので竜田揚げにしときましたが、捕鯨の街とはいえ入手しやすい訳でもなかろうし、やっぱ値段は少しお高めですね。右のは鯨の皮などを薄切りにして湯がいた、さらし鯨という物らしいですよ。コリコリといい歯ごたえ。 - 軽食: 清涼亭 (那智山参道) ひやしあめ (¥300) ずーっと階段を登りづめだったし、さっきからよく目にする 「ひやしあめ」 とやらが気になって仕方ないのでひとやすみ。オサレカフェみたいな写真が撮れたよ。景色もいいし居心地のいいお店でした。ひやしあめは生姜湯を冷やした感じで、関西ではごくメジャーな飲み物みたいですね。濃縮液で売っててちょっと欲しくなったけど、こんなに要らんなと思ってやめといた。
- 軽食: 見晴亭 (那智山参道) 黒飴ソフトクリーム (¥300) 那智に近づいてからというもの、黒飴「那智黒」 の看板がこれでもかと立ってますが、まあ黒飴自体は容易に想像つくのでわざわざ買わんでもいいとしても、黒飴ソフトは気になるので食べてみた。店の前ののぼりには 「甘さ控えめ」 と書いてあった気がするんだけど、舌にまとわりつくものすごい甘さ。美味しいは美味しいけど喉が渇く。
- 夕食: 海つばめ (ホテル浦島内) マグロカツ丼 (¥1080)
立派なホテルで日帰り入浴させてもらう時って、食事ができないか覗いてみても、大抵 「ディナーバイキング¥3800」 とかしかなくてそっ閉じするんですが、ホテル浦島の飲食店街は外来者もごく普通の値段で食事できます。超ありがてえ。そもそも宿泊客って大半は食事付きだと思うんだけど、この飲食店街は主に外来者向けなのかね?
ちょっと一工夫した美味しそうなメニューが多いお店で、マグロカツ丼もタレが自慢らしく、本当に美味かった。でも単品メニューのマグロカツは分厚くて半生の超うまそうな写真でしたが、カツ丼のは普通の厚さでしたね。あれが乗ってたら嬉しかったな。でも味は大満足。
旅のきろく 5/9(火) くもりのち雨
- 走行距離: 195.9km (計1737.3km)
- 駐車: 那智勝浦駅前駐車場 ¥700 (1〜3時間まで)
- 給油: 139 x 20.01L (三重県南牟婁郡)
- 入浴: ホテル浦島 ¥1000
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露天あり、ロッカー無料、シャンプーあり、ドライヤーあり。
上に書いたとおりです。超楽しい。そして外来者にも優しい。ぜひ泊りに来たい。 - 宿泊: 道の駅海山
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朝食不可、近所にコンビニなし。
洋式トイレあり、シャワートイレあり。
翌朝できるだけ早く伊勢に着けるよう、雨の夜道を頑張って運転。グーグルマップで計画立ててた時は距離はあるけど楽な道かと思ってましたが、うちのナビは新道の存在を知らなくて峠コースに連れてかれたんでちょっと疲れた。
道の駅については、夜通しずっと雨だったのでロクに外にも出なかったし、雨音のせいで静かかさもよく分かりませんでしたが、そこそこ車も通る道路だし、あまり広くない駐車場にトラックがちょくちょく仮眠やトイレに来てたので、音は気になるほうなんじゃないかと。