小笠原旅行も今日で最終日。正確には、今日島を出発しても家に着くのは明日だけど、明日は船に乗ってるだけなので省略。
父島発は14時なので、最終日も割とガッツリ遊べますし、それに合わせた半日ツアーもたくさん用意されてます。せっかくなので戦跡ツアーを申し込んでみました。
父島、母島は硫黄島のような上陸戦にこそならなかったものの、硫黄島に次ぐ最前線なので、島全体が要塞化されていました。そして戦後、返還後も島の大半は開発されないままなので、大戦中の陣地や壕、砲台跡が山の中にそのまま残っています。それをガイドさんに連れられて見て回るツアーなのですが、それらの戦跡を実際に何十年もかけて自分で見つけてきたおじいさんご本人のツアーだったので、なかなか深いお話を聞けました。
ちなみに、おととい無造作に置いてあった砲塔や大砲 は、おじいさんが見つけた物を勝手に置いてるんだそうな。元気な方です。
要塞とか言うと砦でもありそうなもんですが、砲座や砲などはともかく、それ以外はジャングルの中に洞窟を掘るか簡素な小屋を立てるかなので、当時の兵隊さんの苦労がしのばれます。この写真の場所にも兵舎などがあったらしいです。
洞窟にも入っていきます。通信基地だったらしく、機材を置いてあった部屋は驚くほど広かったりしますが、その一方、居住区は狭く横になる空間もなかったりします。
砲台。艦船を迎え撃つため海に向いていますが、結局上陸戦にはならなかったため、使われる事はなかったそうです。
発電所跡。ものすごい強固な作りなのですが、一度だけ窓からピンポイントで爆撃されてしまい、壁が一部ありません。でもそのまま70年放置されても崩れもせず、雨漏りひとつしないらしいです。
そして短かかった島生活も終了。出航の時です。父島からの出航の際にはいつも島の皆さんがお見送りをしてくれます。「またきてねー」ではなく「いってらっしゃーい」なのがなんともいえません。
さらには出航後も観光船が総出で見送ってくれます。今日の船が特別な訳ではなく、出航のたび毎回こうです。デッキからいつまでも手を振りながら、また来なきゃな、と思いつつ、小笠原の旅は終わるのでした。
2014年11月17日
またきちゃったよ小笠原:5日目
posted by ひこざ at 23:00| Comment(0)
| 旅行記
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